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2019.9.9 マッカーサー記念図書館

日本のGHQ占領期の史料が膨大に保管されている施設、マッカーサー記念図書館。

マッカーサー記念図書館は、東海岸のバージニア州ノーフォークという場所にあります。

ノーフォークは海軍の街として有名で、日本の浦賀に黒船で来航したペリー提督が出航したのもノーフォークです。

戦艦「ウィンスコンシン」

現在でも軍港であるノーフォークには、退役した戦艦「ウィンスコンシン」が永久停泊しています。

ウィンスコンシンは、第二次世界大戦では硫黄島の戦いや沖縄戦にも加わり、朝鮮戦争、湾岸戦争にも参戦しました。1991年に退役したノーフォークは、記念艦として保存されています。

艦は一般公開されていて、誰でもウィンスコンシンの内部を見学することができます。

ウィンスコンシンから徒歩5分ほどの街の中心街にマッカーサー記念館があります。

マッカーサー文書

記念館の真正面には、マッカーサー元帥の銅像が建っていて、内部に入っていくと厳かな雰囲気になります。そして、マッカーサーと妻のジーンの墓石が安置されています。

マッカーサー記念図書館には、「マッカーサー文書」をはじめ、彼の部下たちの関係史料が保管されています。

GHQ民間諜報局の責任者エリオット・R・ソープ准将の史料、民政局の職員で日本国憲法の制定、特に「天皇条項」に関して深く関わったのリチャード・A・プールなどの文書があります。

マッカーサー記念図書館は精力的に史料を収集していて、民間情報教育局2代目局長を務めたことで知られるドナルド・R・ニューゼント中佐の個人文書を近年公開しました。「ニューゼント文書」の中には、インターネットオークションの「E -b a y」で競り落とした史料さえあります。

「ニューゼント文書」には、保存されている史料の年代に偏りがありますが、特筆すべきことは、日本共産党の野坂参三からニューゼント宛の手紙が保管されていることです。

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