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80点を目指すメンズヘアカタログの備忘録【後編・ポーズあり撮影を中心に】

この記事は後編です。後半は一万枚の写真のヘアカタログ写真を参考にして、今すぐポーズのある写真を撮れるようにする記事を公開します。これを見ることで、とりあえずはかっこよさげな写真が撮れる?かもしれません(笑)

前半は以下の記事になります。ご参照いただければ嬉しいです。

前編では基本的な顔の動き、表情、目線などについてお話させていただきました。今回は時間があればぜひやっておきたいポーズについてのお話です。

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このような感じで、うまくポーズが取れれば多くの写真がある中で目を引くことができるという効果があると思います。


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ポーズなし編と前半の内容を
踏まえて説明してあります
ご承知おきください
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100点の写真とは

100点が雑誌や有名店で使われている写真です。熟練のモデルと美容師さんのコンビネーションで100点の写真が生まれます。特にポーズアリの100点写真は若干の経験が必要かもしれません。


今回目指す80点の写真とは

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前編でも書きましたが、今回の80点写真の目標は、美容師さんを予約するときに、安心して予約してもらえるような作例写真です。一流店の美容師さんは100点写真を狙ってください(笑)。本ページでは限りある時間の中で、80点を撮れるポーズ有り写真を目指します。


ポーズあり写真とは

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ポーズというのは、写真撮影にバリエーションを増やす有効な手段です。しかしながら、いきなり「ポーズをしてください」と言ってもすぐできるものではありません。

ホットペッパービューティーの写真では、そのほとんどがポーズなしの写真です。むしろポーズのある写真は少数派なのですが、少数派ゆえに目立つ写真になることが多いです。いつもと違った、かっこよさげな写真に挑戦するときに、ポーズを付けてみるのがいいかもしれません。


一番多いポーズは輪郭隠し

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人の顔の写真は、髪形のシルエットと輪郭に一体感があると良く見える傾向があります。逆に言うと、いまいちの写真の一部分をごまかすことでよく見えるようにもなります。

ヘアカタログで一番使用されているポーズは、この輪郭の一部を隠すというものです。

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引用:ホットペッパービューティー

ご覧の通り、結構な高頻度で登場するポーズです。

どこでも隠せばいいというわけではなく、輪郭の角ばっている部分などに使うと効果的です。よくあるのが、顔のえらの部分が角ばっている人は、その部分に手を触れるといった感じに使用するといいのだと思います。


次に多いのは、襟周りを触る

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首の後ろから襟の周りを触れることが多いのも特徴の一つです。

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引用:ホットペッパービューティー

後方の襟から始まり、胸元までの範囲で触れる写真が多いです。


大原則は、手を顔の近くから離さないこと

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考えてみれば当然なのですが、写真撮影後に編集で写真の切り抜き作業があるわけですが、多くの場合、胸より下は切り取られます。よって、ポーズで胸より下で構えるのはあまり意味がありません。


手が不自然にならないように

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1点注意があるのですが、輪郭に触れる手が自然に見えないと全体としておかしくなります。できるだけ強く握らないように、力を抜いて行うと良いと思います。


基本的なパターン1「首回り」

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このように首の後ろから襟をたどって反対側に触ってゆきます。首も毎回微妙に動かすと良いです。

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このような感じで進めてゆきます。

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完成イメージ


基本的なパターン2「輪郭周り」

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耳の後ろから顔の輪郭をたどって単体側の頬あたりまでを触れてゆきます。強く振れ過ぎないことが重要です。2本くらいの指が軽く触れていればうまくいきます。

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顔も動かしながら行うよ良いです。こればかりは計算してよい写真が出るものでもないので、たくさんとるのが吉です。


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完成イメージ


撮影角度と目線なしも撮ってみる

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前編でもお話ししたんですが、ポーズ有りで左右から撮ったり、ポーズアありで目線なしでやってみても面白い写真が撮れます。時間に余裕があればぜひ。

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ちなみに外の撮影でもポージングに使えます。


テンポは「5回撮影→確認」の繰り返し

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写真はポーズなしの場合

テンポはご自分で決めて位と思うのですが、私の場合は5回にしています。その理由は次の通りです。

・ストロボは連続発射すると光らなくなる
・RAW画質で撮ると、書き込みに時間がかかる
・確5枚以上取ると確認作業に時間がかかる

以上の点で5枚くらいにしています。

ストロボは乾電池でチャージするので、連続使用すると熱暴走でストロボ自体と充電池が発熱するので、途中で故障したり、安全装置が働いてチャージに時間がかかりやすくなります。

写真撮影時墓ならずJPEGではなくRAW画質で撮るのですが、容量が大きいので、書き込みに時間がかかります。何枚もまとめて撮ると、シャッターが切れなくもなります。5枚程度なら50MBも行かないので、カメラ内のメモリーで一時保存してくれるので、シャッターが切れないことはないと思います。

撮影すると、必ずピントが合っているか、色味は大丈夫かの確認をするわけですが、その際に枚数が多いと次の撮影まで時間がかかります。時間がかかりすぎると周りも不安に思ったりもするので、テンポを崩さないためにも5枚程度が私的にはちょうどいいなと思っています。もちろんこれは個人の好みであると思います。


それでは実践しましょう

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基本的には「5回撮影→確認」の繰り返しでいいと思います。各自自分に合ったテンポで進めるといいと思います。

①まずは正面からパターン1で撮影
②次にパターン2で撮影
③時間があれば他の角度や目線なしでも撮影
④撮影を終える前に最終確認をする

このような感じで私の場合は進めています。だいたい10~20分くらいでしょうか。10枚に1枚の割合でよい写真が出ます。


良いモデルは撮影時間が短くて済む

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熟練モデルという方たちは、撮影をしていてすごく楽です。前述したように、10枚に1枚の割合でよい写真が出ることが多いのですが、良いモデルは最初からいい写真がたくさん出ます。

おそらく自分の良い角度を知っているからだと思います。もちろん初心者モデルさんも何回も撮影するたびによい写真が撮れてきますので、毎回の成長を感じさせていただいています。


最後に

どうでしたかね。パターン1、2だけでもやっておくといい写真が出やすくなると思います。今回はそのパターンについてのお話でした。ストロボとか、レフ版とか、カメラ設定についてはまた違う機会に記事にできればと思っています。最後まで読んでいただきありがとうございました。あなた様の今後のご活躍をお祈りいたしています。



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