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店舗数が多いビジネスについて

店舗数が多いと聞いて何を思い浮かべますか?
コンビニ、美容院、スーパー、ショッピングモール、マッサージetc 沢山あると思います。実はこの中でトップ2つが コンビニと美容院 になります。

マッサージは最近、リラクゼーションサロン、整体etc で劇的に増えていますがマンションの一室で行う店などもあるので店舗数のカウントができないようです。業界最大手は ラフィネ から数年前に りらくる(元 りらく)に入れ替わりました。(2021年11月現在)この業種は調べましたが少し情報が薄いので触れずにおきます。

話しを戻してここではコンビニと美容院について少し触れていきます。

コンビニに関しては57,109軒で、人口10万人あたり45.24軒です。一店舗あたりに換算すると2,200人前後になります。

美容室に関しては令和元年に25万4422軒 過去最高を更新しました。コンビニの5倍です。

美容院の数の多さがいかに凄いか説明します。日本は信号大国で国内にある信号機の数は約208,000基 (2021.11月地点)1km2当たりの信号密度では日本より国土の狭いイギリスの5倍、アメリカの16倍の数があります。

信号機の数を美容院の数がこえているのです。凄いと思いませんか?中には店舗数の多いビジネスと聞くと コンビニ と思う人が多いと思うのですが、正解は美容院になります。

日本では誰もが知っている マクドナルド で全国におよそ3,000店舗です。

美容院がいかに多いのか?というのがよくわかります。少し美容院に焦点を当てて説明をしていきます。

◆店舗数が多いということはライバルが多いという事ですよね?

何故、ライバルが多いのに店舗数は増えていくのでしょうか?コンビニにしろ、美容院にしろ何故、店舗数がそんなに多いのに大変ではないのか?

例えば美容院であれば全国平均の客単価は6,000円前後となっており、1人経営の場合は1日5人の施術をしたとなると、30,000円が売上になります。営業日数がつき25日であれば30,000円×25日で750,000円という計算になります。

あくまで繁盛店のお話ですが、全国的な人口と店舗数で理屈上の計算では一店舗あたり440人前後の人口を割り振ることが可能なので1人で行うのであればこの440人のお客様が3ヶ月に一回来てくれるだけで 1日5人 X   25    =125人 は確保することが可能です。

それがあるので全国的に数が多いのにも関わらず成立していぬビジネスになります。机上の空論的なところはありますが食べていくには困らない収入を得る事はできます。

複数の店舗数を運営して経営者になれば当然、もっと上を目指す事は可能になります。

◆店舗数が多くて国家資格保有のスタッフが必要なビジネスは成立するのか?

コレは経営者の方々は不思議に思うところだと思います。コンビニ、スーパーのレジなどは資格がなくても算数と日本語が話せて日本語が読めて、ある程度の義務教育で学ぶ知識が有れば誰でもチャンスのある仕事だと思いますのでスタッフを募集すれば集まる可能性はあると思います。

しかし美容師は国家資格が必要です。スタッフは足りるのでしょうか?ここも店舗数が25万店舗行くのに繋がる不思議なお話なのですが、実は全国の美容師数は50万9279人で人口10万人あたり401.22人と店舗数の2倍の人口が居るのです。そして美容院は個人で1人〜2人のお店が多いので飽和状態ではありますが成立しているということです。

髪の毛を切らない人は居ないのでコンビニは行かない!なんて人も髪の毛は切りに何処かには行くので、この仕事が成立をするという一つの理由になりますよね。

◆店舗数の多いビジネスは魅力的?

ここは賛否が分かれるところではありますが、店舗数が多い = ニーズがある なので 安定 はしやすいと思います。ただしこの安定には2つの意味があります。

安く定まる という意味の 安定
安全に定まる という意味の 安定

要するにローリスク、ローリターンということになります。

例えば 世界の昆虫の食べ比べ専門店 を日本で一店舗経営するとします。ライバルが少ないですが昆虫食がまだまだ浸透していない日本ではこのお店は潰れる可能性の高いハイリスクなビジネスです。しかしもし成功すれば日本各地からお客様が来てめちゃくちゃ繁盛する可能性もあるのでハイリターンも期待できます。

店舗数の多いビジネスは 儲かる という面は薄くなりますが、失敗しにくいという面においてはスタートをさせやすい一つの指標になると思います。

◆店舗数が増える理由

複数の店舗をもつことには、5つのメリットがあります。

○展開する地域での認知度をup
○売上の上限をup
○スタッフのモチベーションをup
○全体で見たときの経営効率をup
○店舗運営における問題を早期に解決する

この中でも一番は知名度で「単純接触効果」が理由になります。これは心理学の用語で、対象物と繰り返し接することで、警戒心が薄れて好感度や印象が高まる効果のことを指しています。地域に密着した形で多店舗出店を行うことで、その地域に住んでいる人は同じお店の店舗を見る回数が増えます。それによって、知名度を上げることができ、お客様も信頼や安心を与えることも可能です。これが店舗数が増える理由です。

◆さいごに

基本的に結果には必ず理由があります。その理由を数字で管理して具体的に読み解く事で結果の方向性を調整する事が可能です。企業の運営の采配はこの舵取りによって決まります。

美容院であれば東京にあるオーシャントーキョーは極めて有名でオーナーは業界でも有名人です。舵取りが上手いからこそ日本全国からスタッフも集まり、お客様も集まります。成功事例を学ぶ事は多くの感動を得ることができます。人は学ぶことで快感を得ることのできる唯一の生物なのかもしれませんね。

またここでは美容院に焦点を当てましたが経営者といえばまだまだ素晴らしい方々が日本にもたくさん見えます。

例えば服の業界で有名な ユニクロ です。現在の社長は一度、退任してから会社が傾いて戻ってきて立て直しました。天才的な経営方針で業界のシェアをトップクラスで掴んでいます。知名度だけなら日本トップクラスでユニクロを知らない人は居ないと思います。ZOZOタウンの元社長も服の業界に革命を起こした1人です。

よろしくお願いします🥺