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式が終わって。


朋子ウェディングドレス めっちゃキレイだった

朋子との結婚式が終わった。終わってからホッとしたのか、熱が出て10日ほど起き上がれなかったので、日記を書くことができなかった。起き上がれなかった数日間、母が家に来てくれてお粥とか、野菜スープなんかを作ってくれた。母とは20年以上会っていなかったのに、式に来てくれて、俺のために泣いてくれて、ありがたかった。熱が下がって母に「もう大丈夫だから」と言うと「熱がなくたって、これからはしょっちゅう来る!だから順ちゃんもウチに来るのよ?わかったね?」と言ってくれた。

実家には父の葬式以来行っていないので、今度夕食を食べに行くねと母と約束した。式を挙げたことで、母の想いと寄り添うことができて良かったと思う。心配をかけてしまい、申し訳ないけれど。

開始前に。チョロ松とシゲやん
宣誓 トニモンに立会人として進行役をやってもらった
チョロ松の挨拶
トニモン振付の余興
同瑠会のみんなと
お色直しのドレスの朋子と身内だけで

同瑠会のメンバー達に支えられて作り上げた手作りの、ささやかな式だったけれど、自分の人生で初めて自分の中の正直な想いを大切な人達に伝えることができたし、俺はひとりじゃないんだ、このままの俺で生きていてもいいんだっていうことがわかって、式を挙げようと思ったのは朋子がいてくれたからで、朋子には感謝の気持ちでいっぱいだ。

司会をやってくれた妹の美奈も、早紀さんと式は挙げてないみたいで「お兄ちゃんの式がとっても良かったから私も早紀さんとやろうかなと思ってる、その時には相談にのってね」と。俺のことをずっと「順平さん」って呼んでたのに最近は「お兄ちゃん」って言ってくれて、嬉しい。俺が妹の相談にのれることなんか、なさそうだし、社交辞令的に言ってくれたのかもしれないけど、その時は兄貴として頑張ろう。

式が終わったら、朋子とふたりで逝こうと思っていたのに、今は少しでも長く生きたいと思ってしまう。

覚悟はできていたのに、人間って贅沢だよな


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