『パリの砂漠、東京の蜃気楼』
テレビ前のソファに寝そべり、ラグビートップリーグの決勝戦、今大会で引退する福岡堅樹選手の活躍を横目に見ながら、金原ひとみ氏の『パリの砂漠、東京の蜃気楼』を読んだ。夏の14時と同じくらいコントラストが強い。引退試合を最高の形で締めくくり、仲間と抱き合っている福岡選手と死にたい金原氏、私にどっちが近いかというと0.5:99.5くらいの割合で後者である。
SNSで見たこの本の紹介は、「痛い」とか「引きずりこまれる」とか、金原氏と自己を対比する形で書かれていたような記憶があるが、私