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生活残業という言葉をこないだ知った。
生活するために意図的に残業を行う行為のことだ。
自分も今年から意図的に生活残業をするようになった。
理由はもちろん金銭面の不安もあるが、一番は会社への反抗心からである。
自分の勤める会社は、金銭面以外はいい面がたくさんある。
一緒に働く上司は、決してパワハラなんかしないし、こちらから頼めば相談にも乗ってくる。賞与も残業代も出るし、技術系の書籍も買い放題だ。
でも私はこの会社を2025年中にはやめようと思う。
それは半年前の評価面談だった。
1年間の目標3つすべて120%ほどの達成度だった。
当然上司からもお褒めの言葉をいただく。
今年は人事評価も高くなるし、給与もあがるんだろうなと思った。
しかし上司からは「個人的には、すごく評価しているんだけど、周りと上がり幅を合わせる必要があるんだよね」と言われた。
そんな馬鹿な話があるのか、と思った。
それなら頑張る意味なんてないじゃないか。
私はお金をもらうために頑張って働いている。
頑張っても給与が増えないのであれば、自分の時間を削って一生懸命になる必要なんてないじゃないか。
でも、私はその時点ではそういうこともあるのか、と半ば耐えていた。
もともと技術レベルが高い会社でもないし、人はいいんだしそういうこともあるかと。
閾値を超えたのはそれから数か月後。
私は案の定、社内の等級はあがらなかった。
そのことに対して、面談を行った上司から直接「あれ、4年目で等級あがていないの」と言われた。

誰のせいだ。と言わなかった自分を今になってほめてやりたい。
「ごめん、ごめん、次年度はあげるから」
その言葉を素直に受け取れるほど、私は楽観的ではなかった。

このままではだめだ。
転職しよう、とこの時に決めた。
でも、本来増えるはずだった給与分を受け取れていない現実は変わらない。
のであれば、効率化などもせず、業務時間外に調べることもやめ、すべて自分の無理のないペースで仕事をするようになった。
むろん、この状態がずっと続くことが自分にとっては悪影響であるとは理解してる。
転職活動が終わるまで、と自分の中でルールは決めている。
不平不満を隠して、今まで通り働きながら、転職活動に目を向けるには、生活残業が私にとっては必要不可欠なものになっているのである

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