見出し画像

雨が降り止まなきゃいいのに【日向坂46 シーラカンス 歌詞考察】

雨の雫 頬に感じた
雑踏の中 空を見上げ
僕が参ったなと思ってた時

なんか変だよね 不思議な感じ
だけどどうしてだろう 悪い気はしない
雨が降り止まなきゃいいのに…

1番と2番の歌詞の対比。
この雨に対する主人公の受け取り方の違いが恋そのものだ。
誰かを好きになるということは価値観が180°変わること。
目の前に起こっている現象は同じなのに、自分が変われば世界が変わる。

雨が降ってきた時に後ろから不意に傘を差し出す女性。
そんな「君」に対する眠っていた想いを生きた化石であるシーラカンスをモチーフにして表現する。

大人への氷河時代
自然淘汰されないまま
忘れさられ
ここで蘇るとは ミステリー

まさか 今も
そっと生きてたなんて 奇跡だ
中学生か
高校生か
ずいぶん前の恋する痛み
話し掛けようとしたら
不意に何か動いた

何か大きな出来事が起きることなく「君」と出逢って不意に「何か」が動いただけの、主人公のドキドキの気持ちを延々と語っているところが乃木坂46の「君の名は希望」みたいでとても坂道らしい歌詞だと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?