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櫻の木がこんなに美しいのは下に死体が埋まっているからに違いない

櫻の樹は何故こんなにも美しいのか。
どうしてこうも心揺さぶられるのか。
それは、死体が埋まっているからだ。
埋まっていなくてもいい、そう信じるだけだ。

これが梶井基次郎の「生まれた意味」の答えだ。
自身の病に絶望し、きっと、この綺麗な櫻の樹の下には死体があって、その養分を受け取ってこんなに神秘的に咲いていると、この短い人生は無意味じゃないんだと、死んだあともこんなに綺麗な櫻を咲かせることもできるんだと自分を慰めている。

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