備えあれば、憂いなし

世界医師会雑誌に依頼されて寄稿した「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)と持続可能な開発目標(SDG)の到達のために」(P17-21)が発行された(PDF)というお知らせを頂きましたので、以下にリンクをシェアします。

オリジナルの論文ではなく単なる論考ですが、この分野に関心のある人には勉強になると思います。読んでみて、感想をきかせてください。

https://www.wma.net/wp-content/uploads/2020/02/wmj_1_2020_WEB_layot.pdf

「備えあれば憂いなし」ということわざは古今東西、普遍の名言ですね。新型コロナウイルス対策についてもいえると思いますが、緊急時の対策がいかに効果的・効率的にできるかは、平時の準備にかかっていますね。

人材、情報管理、物流、すべて必要なものは、平時にその強み、弱みを把握して、緊急時にどれほどのCapacityとCapabilityがあるか、それをどれだけ短期間で追加・増強できるか、などにかかっていると思います。

日本の人々はいろいろ文句や批判をしますが、私は主に、開発途上国で働いているので、日本の政府・地方自治体などはよくやっていると思います。

途上国には、日本の新型コロナウイルスの患者数、死亡者数に比べて、数千倍の犠牲者を出している感染症が猛威を振るっている国がたくさんありますが、それはほとんど日本のマスコミにはでません。また、支援も限られています。

ただ、この論考では、日本が未だ貧しかったころでも効果的な感染症対策を行い、これは途上国にも大いに参考になると思ったので、書いてみました。

実は、今後の日本にも逆に参考になると思います。ただし、21世紀型の思考とツールとメカニズムが必要だと思っています。

これについては、誰かとじっくり議論したいと思っています。

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