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サメ子の読書日記①「追憶売ります(トータル・リコール)」

こんばんは。鮫サメ子です。肌寒い季節になってきましたが、サメは春夏秋冬季節など関係ありません。

今回は、映画や旅行から一歩離れて、読書の世界へと足を踏み入れてみましょう。私の目に留まったのは、フィリップ・K・ディックの「追憶売ります」。あの「トータル・リコール」の原作です。

昔は、「追憶売ります」だったのですが、現在は「トータル・リコール」になってるみたいですね。

映画『トータル・リコール』のファンとしての私は、原作「追憶売ります」を手に取ったとき、まるで古い友人との再会のような感覚に包まれました。原作と映画の間の、まるで別次元のような差異に心奪われました。映画はダグラス・クエイドの火星での壮大な冒険を描く一方で、原作はまるで異なる世界観を展開しています。

原作と映画の違いには驚かされます。恐らく95%は違うのではないでしょうか?原作には映画に出てくる、メリナやミュータントのクアトーなどの一切出てきません。そもそも火星の描写が一切ないのです。

原作に描かれる近未来の風景は変でもあり面白かったです。時代遅れの電話帳の場面など、ディックは20世紀のテクノロジーの固定概念から外に出るとはなかったのだと考えさせられました。

そして、この物語が持つ「世にも奇妙な物語」的な魅力は、映画版にもしっかりと受け継がれています。映画化した監督や脚本家たちへの敬意は、ここに言葉にするにはあまりにも大きすぎます。彼らはディックの核となるアイデアを映画という異なる次元の作品に昇華させました。

最後に、原作の「追憶売ります」は、私にとって新たな世界への扉を開いた作品です。ディックの独特な世界観は、現実と夢の境界線上を歩いているような感覚をもたらし、これは間違いなく読む価値のある一作です。

簡単なレビューでしたが、今日はここまで

それでは皆様、シャークと共にあれ(May the Shark be with you)🦈🦈

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