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日本未公開サメ映画⑦「Mississippi River Sharks」

こんにちは。映画館でスマホをいじる奴にはガスボンベ咥えさせてライフルで狙撃してやろうと思ってる鮫サメ子でございます🦈🦈

最近、日本未公開のサメ映画について探求するためにインターネットで「日本未公開 サメ映画」で検索すると、私のnoteが検索結果に引っかかってしまうという状況に直面し困惑しております。なので、海外の映画情報サイトIMDbで自力で情報を見つけ出すという方法を取ることになりました(笑)その中で見つけた一本が、以前ご紹介した「Santa Jaws」の監督、ミスティ・タリーの作品「Mississippi River Sharks」です。今回はこの作品について詳しく見ていきましょう。

今作は2017年にアメリカで放送されたテレビ映画です。タイトルは直訳すると、「ミシシッピー川のサメ」。ミシシッピー川はアメリカ国内で2番目に長い川で、ミネソタ州からメキシコ湾へと流れています(最も長い川はミズーリ川です)。この川にサメが現れるという設定は、タイトルだけで物語がほぼ予測できるほど直球なストーリーとなっています。

しかしですよ?これによって思ったのは、物語の舞台を変えるだけで、例えば「Missouri River Sharks」や「Tonegawa River Sharks」など、さまざまなバリエーションが考えられるということです。たぶん話は同じ感じになるとは思いますが…。

Mississippi River Sharks:サメの脅威が釣り大会を地獄へと変える

物語はミシシッピー川で行われる釣り大会(Fishing Rodeo)で行われます。祭りの手綱を握るビッグ・ビルという名の男は、大会開催の直前、秘書から知事からの警告を受けます。ニューオリンズにてサメの襲撃があったというのです。しかしそのビルは、襲撃現場から100マイルもの距離があるという事実、そして映画「シャークバイト」の主役であるジェイソン・ロンドンが既に客品として来ている事実を挙げ、頑なに大会の中止を拒否したのです。

ビッグ・ビル
とにかくこいつがイヤな奴なんですよ…

うーん…これはジョーズから続いた伝統、「もみ消しパターン」ですね

物語の中心に立つのは、若い女性、タラ。彼女は科学者の夢を追い大学に進学したものの、それを断念し、再び父親が経営する工具店に戻ってきました。彼女は科学の道を諦め、ビジネスの道に進もうと思っていました。しかし、諦めた科学への知識が今回のサメ退治に大きな役割を果たすことになります。

タリー監督のサメ映画においては、女性キャラクターの活躍が特徴的です。女性監督だからという理由もあるかもしれませんが、結局のところサメを退治するのは大抵の場合、女性です。例外は「Santa Jaws」だけで、それ以外の作品では全て女性がサメを退治しています。

タラ
美人で頭がいい才色兼備

タラにひそかに想いを寄せているのは、高校時代からの友人エリックです。彼は仲間のワイアットと一緒に釣り大会に挑みますが、そこでミシシッピー川に潜むサメの襲撃に遭います。果たしてエリックは無事に生き残り、タラに気持ちを伝えることができるのでしょうか?

ワイアット(左)とエリック(右)
彼らも今作の主人公

一方、「シャークバイト」の主役であるジェイソン・ロンドンも、本人役として登場します。彼は今回の物語で重要な役割を果たします。しかし、「シャークバイト」は実は架空の映画で、おそらく「シャークネード」をパロディ化したものと考えられます。彼は、映画の中の強くてかっこいい人物ではなく、実際は金に汚く自己中心的なナルシストなのです。まぁ、こういう人物はサメ映画ではどうなるかわかりますよね?(笑)

ジェイソン・ロンドン

ビッグ・ビルが問題を無視したために、釣り大会の参加者たちは次々とサメの攻撃に遭い、大混乱に陥ります。しかし、いつものタリー監督の作品らしく、警察は呼ばれません。最初に保安官が死体を見つけるのですが、彼は援護を呼ばず、事態はさらに悪化します。今回も登場人物がサイコパスなんです。例えば、釣り大会を報道しているレポーターとカメラマンが存在しますが、相方のカメラマンがサメに襲われたにも関わらず、レポーターは以降何事も無かったかのように冷静に釣りのレポートを続けています。プロフェッショナルさを評価すればそれまでですが…。

そして、今作でタリー監督の作品の特徴を発見しました。それは、サメを退治するためのアイテム、例えば銃や爆弾が驚くほど簡単に手に入ることです。今回はタラの父親が工具店なので、爆弾が簡単に作れたのです。便宜上の設定かもしれませんが、それも一部の魅力ですね(笑)。

こんなデカイ爆弾を短時間で作れるのもタラの知識と
ご都合主…なんでもないです

サメ映画としてのCGクオリティはまずまずですが、サメの退治方法には驚かされました。爆破や串刺しなどの王道ではなく、釣り大会という舞台を利用して、川のサメを全部釣り上げるという方法です。どのように釣り上げるのでしょうか?それは視聴してのお楽しみとなります。ここでもタラの科学的知識が活かされています。

今作で、ミスティ・タリー監督の全サメ映画を見終えましたが、これからも彼女の新作を楽しみにしています。ちなみに、Twitterで彼女について投稿したところ、彼女自身からフォローをもらいました(笑)。なんかすごく嬉しかったです🦈🦈

「シャークネード」のようなユーモラスさと軽快なテンポがあり、飽きることなく視聴できました。確かに映画館で上映するほどの作品ではないかもしれませんが、家族や友人、パートナーと一緒に家で楽しめる映画なので、オススメです。

この作品も早く日本に上陸してほしいですね。皆さんと共に視聴できる日が待ち遠しいです。Twitterでタリー監督に直接お願いしてみるべきかな?(笑)

それでは皆さん、シャークと共にあれ(May the Shark be with you)🦈🦈


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