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36.写真であなたを肯定したい|いちかわたくまさん

本日は、私がTwitterを始めた初期のころ(おそらく2019年末)から繋がっていた、いちかわたくまさんとお話させていただいた。
同じロックバンドのアーティストが好きで、とても話が盛り上がった。

現在プロカメラマンとしてお仕事をされおり、Twitterにも時々そのステキなお写真が流れてくる。

インスタもされているのでぜひチェックしてみてほしい。
うっとりするような写真が並んでいる。


↓いちかわさんTwitter

↓いちかわさんInstagram


■写真で表現する

現在はカメラマンとして活動されているいちかわさんだが、以前はコンサルティング会社に就職し、法人営業をされていたそうだ。
そこから広報に異動し写真やカメラを扱う機会が増え、「カメラおもしろい!」となりカメラを始めたという。

しかし「カメラマンをやっている」と一口に言っても、プロという括りはあってないようなものだそう。
音楽や美術なと含め、アートの世界はそういった難しさもあるのだろうと感じた。


以前は営業もやっていたいちかわさんだが、先天的に吃音(きつおん)をもっている。

吃音症とは、言葉が円滑に話せない、スムーズに言葉が出てこないこと。  Wikipedia「吃音症」より

吃音は、言葉の一文字目を何度も繰り返してしまったり、そもそも一文字目が出てこなかったり、ということが頻繁に起こる。いわゆる「どもる」というやつだ。
2016年の月9『ラヴソング』では主人公が吃音をもっている設定だったので知っている方も多いのではないだろうか。

私がいちかわさんと話していたときは、(知っていたのもあるかもしれないが)他の方と変わらないように会話ができたと感じた。しかし、前職で電話口営業をしていた時などは、心無い言葉を投げられるときもあったそうだ。


写真は、言葉を使わない分ダイレクトに自分の言葉を伝えられる。
そこも、写真の好きなところだそうだ。


今はTwitterのプロフィールにも「吃音という物を持っています」と公言しているいちかわさん。
なかなか公言するまでには勇気が必要だったそうだが、公表してからは楽になったことも多いという。

困っていない人が困っている人に気を配ったり、助けてあげることは当たり前だが、困っている方も「こういうことで困りやすいです」と公言してくださるのはありがたい。
もちろん、なかなか簡単に言えるものではないことも理解できるので、最大限気を遣っていこうとも思う。


さて、ここまで読んだ方は「結構しっかりした話してたんやなあ~」とも思うかもしれないが、そんなことはない。
ほとんどロックバンドの話ばっかりしていた。特にONE OK ROCKSUPER BEABER
1時間のうち45分は話してたんちゃう?っていうくらい、話していた。

いちかわさんは撮影するときも、本題や真面目な写真は置いておいてまずはおしゃべりをすることが多いそうだ。

割合で言えばしゃべり 8:写真 2

「本題少なっ!!」と感じるかもしれないが、そうやってリラックスした状態だからこそいい写真が撮れるのだろうし、被写体側も撮ってほしいものを要求できるのだろう。


吃音を抱えているからこそ、写真という言葉のない世界で表現する。
そのためには、写真を撮るその瞬間だけではなく、親しくなったり和ませる時間も惜しまない。

そんな姿勢に、プロとしての覚悟を感じた。



■「自分」のブランディング

写真というのは被写体とオフラインで会って初めて成立するもので、コロナ禍での活動はなかなか厳しいものがあるそうだ。
そこでいちかわさんは、今までも精力的にやっていたTwitterを、さらに活用してみたりなど試行錯誤を重ねていた。

例えば、写真をレタッチ(加工)した後でいちかわさんなりの言葉をいれる企画を開催してみたり。(素敵な写真が多かったので私もお願いした)

ちなみに私のはこんな感じ。おしゃんてぃー。
青なのに熱い感じが伝えきれてるのが素敵。

夢を背負う


大学2年生からなんとなくTwitterは使っていたと言ういちかわさん。
彼にとってTwitterとは、日記であり宣言ツールだそうだ。

いちかわさんには「ONE OK ROCKのライブ写真を撮影したい」という想いがある。
そのことをしっかりTwitterのプロフィール欄にも宣言されているのだ。

言ったらやらなあかんなってなるやろ。
ツイートは消せるかもしれへんけど見てる人はおるしな」

私も積極的にやりたいことや自分の大事にしていきたいものは語っているつもりだ。
ただの記録ツールじゃない、情報共有ツールでもない。
熱い想いを語る場としてのTwitterは、きっとめちゃくちゃワクワクする。


日記でもあり、宣言ツールでもあるTwitterだが、対してInstagramはぽポートフォリオ的な役割として使い分けているそうだ。
特に意識はしていないが、自然とそうなっているのだそう。

何事もそうだが、やっていく中で自分なりのやり方を見つけることはよくあると思う。

私も、最初は趣味のことや上手でもない料理の写真をあげてみたりしていたが、今の形に落ち着いている。
自分なりにいろんなツイートをしていく中で、自然と伸びるツイートの傾向を感じ取り、その方向にシフトしていった結果だと思う。

これはSNSだけに限らず、営業や写真にも言えることだろう。

やってみて、反応を見る。
学ぶ、改善する。

そういった意味でも、評価が「いいね数」で顕著に表れるTwitterはいい指標になるのだそうだ。


「Twitterは日記であり宣言ツール」と言ったが、いちかわさんは、こういった運用を通して自身のブランディングをしたいと思っていらっしゃるそうだ。

そして、ゆくゆくは「カメラ」という枠組みが外れても選ばれるのが理想だと言う。

「『写真を撮りたいから』いちかわさん」ではなく、「『いちかわさんだから』写真を撮ってほしい」と思われるのが目標だそうだ。

写真家を名乗る人は世の中にゴマンといる。
アマチュアも合わせれば、その数はさらに多くなる。

その中で、何が違うのかと聞かれれば、やはり人になってくるのだろう。

「この人だから」「この人の撮る写真だから」
『この人に撮られたい』

そう思ってもらえるよう、今日もたくまさんは発信している。



■ONE OK ROCK のライブ写真を撮りたい

先ほども書いたが、いちかわさんには夢がある。

それは、「ONE OK ROCK のライブ写真を撮る」こと。


いちかわさんがワンオクを好きな理由は、その等身大の言葉選びだという。

私もワンオクファンの一人だから、その気持ちはよくわかる。
これまで何度もつまずいてきたワンオクだからこそ歌える歌があり、伝えられる言葉がある。

そして、その等身大の言葉に背中を押されたからこそ、いちかわさんも写真で誰かの背中を押したいと思っているそうだ。

「いちかわの写真って、人を肯定する写真だよね」
「撮ってもらったおかげで少し自信がでました」

そういってもらえた経験があるから、さらにその想いは強いのだそうだ。

「僕に依頼をくれるのはなぜか女性が多いんだ。笑
女性はなんとなく被写体になるのを嫌がる傾向があるけれど、アイフォンのカメラやデジカメじゃなくて、プロが撮った写真で自分がきれいになれるんだってことがわかれば、少し自信が持てるのかなって。
そうやって自分に肯定感が持てるような撮影をしていきたい」


コロナ終息に合わせ、活動の再開を考えているいちかわさん。
Twitterの固定ツイートには、新たな企画を考え中との文字も。


Twitterのプロフィール写真で悩んでいる方や、きれいに写真を撮られてみたいという方がいたら、ぜひ声をかけてみてほしい。

たくさんしゃべって和ませてくれるいちかわさんなら、あなたのとびきりの表情が撮れるはずだ。


↓いちかわさんTwitter

↓いちかわさんInstagram



いつも読んでくださってありがとうございます。