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そもそも〝畳とは″の話

 最近気がついたこと、一般の方とお話ししていて気がついたのですが、そもそも畳表たたみおもてを畳屋さんが作っていると思われている方が意外と多いなと感じます。

 ですが、それは違うんです

 知っている方には「なにをいまさら」と言われると思いますが、意外と勘違いされているようなので一応ここで書いてみたいと思います。

畳表とは

 畳の表面に縫い付けられている"い草"で織られているシート状の「ゴザ」の事です。
 畳とは
畳床たたみどこと呼ばれる土台とゴザと「畳縁」を縫い合わせてある物を指します。

畳の構成部材

 基本的にこの3つの部品を縫い合わせて物を「畳」と呼びます。

 昔は「畳表」だけで畳と呼んでいた時代もありますが現代では土台が着いて厚みのあるものを「畳」と呼んでいます。

 前置きが長くなりましたが、それぞれの部材は別々の職業の方が作っています。

畳床とは

畳床は色々な種類があって、今は多くの場合建材メーカーが作っているものが流通していますが、まだまだ昔ながらの「藁床」という稲藁を何層にも積重ねて圧縮しながら縫い合わせた物も流通しています。
 国産の稲藁が手に入り難くなったり、重かったりで流通量が少なくなって来ているのが現状です。

畳縁とは

 畳の端っこに着いている細長い布の部分も、別の畳縁を織っているメーカーさんがいます。

畳表《たたみおもて》とは

 そして僕たちが作っている畳表、は一部の場合を除いては"い草"農家さんが作っています。
 農家さんは"い草"の栽培から、畳表を織るところまでをされています。

一部を除いての中に我が家が含まれていて、うちでは"い草"の栽培は行わず、農家さんが作った"い草"を購入して加工を行なっています。
 産地の熊本でも"い草"を購入して織りを専門にしている方が居られますが、我が家が違うところは、"い草"を加工するところです。

 "い草"の加工というとどのようなことをするのかについては、また次の投稿で詳しく書いてみたいと思います。

 次の記事も楽しみにしていてください。

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