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Pastime paradise

これからファームを作るのと国際結婚でこれから莫大なお金を使うことになるというのに、私はこのところ我慢できずにちょくちょく金魚を買ってしまっております。SAMURAI FARMでございます。

またこのところ小売店ではないのにも関わらずSAMURAI FARMから餌や金魚をご購入いただいております。本当にありがとうございます。

日本で今後金魚の小売に力を入れるつもりはしばらくはないので、特に宣伝に力を入れようとも思っておりませんが、お客さまとのやりとりもとても新鮮でお話も楽しく小売の商売はいいものだなと感じております。そう感じるのは、金魚愛の強い素敵なお客さまからご購入いただいているのが大きいのだと思います。お買い上げいただいた際には、SAMURAI FARMとして最高の商品をご提供できるように尽力していきたいと思っております。

さて虎龍が徐々に仕上がってきております。
毎日成長著しく、素晴らしい金魚になってきています。

この金魚に言葉はいらないと思います
日々の成長を見てゾクゾクさせてくれる金魚です

見て判断してくださいとしか言いようがないです。

こんなに見事に虎と龍が融合するなんて想像もしていなかったです。ドラゴンスケールは柄と合わせると霞んでしまうというのが割と定説だったのですがこれに関してはお互いを完全に調和して良さを引き出しあってます。

力強い黒と金の金屏風のような豪華な輝きを纏ったまさにSAMURAI FARMを代表する品種が出来ました。

虎龍青雲
この色のコンビネーションはとても日本的で美しいです。
虎龍青雲(こりゅうせいうん)と名付けました。

見てください、この透明鱗の虎龍に1匹だけ出た浅葱入りの虎龍。

水墨画のようなタッチの淡い墨と鮮やかなオレンジ、そして浅葱色が雲のように浮かぶ姿、大きくなったらこの子は本当に美しい1匹になると思います。本当に詫びた色合いです。

これはこれで私は固定をしたくなってきていて親魚として確保しようかと思っています。次世代にこの浅葱が出てくれるかはわかりませんが、試してみたい気持ちが非常に強いです。浅葱は透明鱗にしか出ないので、余計に透明鱗の中では特別感が強いですね。

非常にエゴイズムに満ちたことですが、私が過去に写真で志し、断念した芸術をここにきて思う存分作ることができるのであれば、そしてSAMURAI FARMの金魚を手にした人が幸せな気持ちになれるのであれば私の仕事はそこで成り立つのだろうと思っています。

私がウェディングカメラマンを始めた当初、右も左もわからずに誘われるままに参加したプロのウェディングカメラマン向けののセミナーで、「私は死ぬ気でウェディングフォトを撮っています」とサラッと数百人のウェディングカメラマンの前で言ってのけた、その講演の壇上に立っていたカメラマンの言葉がその後ずっと自分の中に残っています。

そして私も同じ仕事に従事してしてその言葉に感銘を受けて、同じ言葉を口にするようにしました。そしてその言葉に恥じない仕事をすることを誓いました。お客様にそれを伝えることも大切なことだと知りました。そしてそれを口にした瞬間に重責が私を襲うわけです。失敗できない仕事のハードルをさらに上げる。

私はこうやってずっと自分を追い詰めて生きてきました。自分が怠け者だと知っていたからです。

一生に一度の結婚式を記録する重責を背負う覚悟をその言葉を反芻することで忘れないようにしようと思ったのです。そしてその言葉を言ったカメラマンの背中を追いかけたくなったのもあるのかもしれません。

言葉というのは本当に強い力を持っています。

そして、来年からは死ぬ気で金魚を作っていきたいと思います。

ここに書いて公表する以上、この言葉に恥じないように、金魚における美を追求していきたいです。

一度きりの短い人生です

悔いを残さずに死ぬことができたら、それが私にとって1番の幸せなのだろうと思います。

本日も長文、駄文にも関わらず最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

雨がしばらく続き急に冷え込んでくるようです。みなさま体調に気をつけてお過ごしください。

SAMURAI FARM

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