【ぼくはイエローでホワイトで、ときどきブルー】

"本の帯より"

優等生の「ぼく」が通う元・底辺中学は、毎日が事件の連続。人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり。世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子とパンクな母ちゃんの著者は、ともに考え悩み乗り越えていく。落涙必至の等身大ノンフィクション。

読んでよかったと思えた本に、2020年早々に出会えて嬉しくなった!
私は日本にしか住んだことがなく、実際にヨーロッパに移住して感じるようなことを、実感したことがないので、イギリスでの生活や、取り巻く社会のリアルについても全然知らなかった。

のだけど、「ぼく」を通して、知らない世界が開ていく感覚を、読みながら感じてた。イギリスにある日常のおはなし。

特に印象に残ってるのが、5章の「誰かの靴をはいてみること」
https://www.shinchosha.co.jp/sp/ywbg/chapter5.html

ライフスキル教育というものがあり、まず最初に、エンパシー、について学んだ話を、親子で会話している章。著者のブレイディさんが「いま、世界中の人にとって切実な大切な問題になっているから」と言って、シンパシーと、エンパシーの違いについて述べている。エンパシーとは、自分と違う理念や信念を持つ人や、かわいそうと思えない立場の人が、何を考えているか想像する力のことらしい。そういうことを中学校で教えるということに、驚いたし、なるほど特筆すべきことだなぁと感じ入った!

さらに、柔軟にたくましく子どもたちは成長していく様子も描かれてて、それは、とても尊いような感覚で、本にもあったけど、彼らが成長した世界は、希望にあふれるのではないか、と、読んでる私も思えた。子どもたちって未来の希望だ。

本を通じて、自分は知らない場所人の生活や価値観、見たことのない景色を知ることにとても興味があるのかもなって、改めて感じた!発見と刺激もたくさんあって、良き時間でした。この方の本をもっと読んでみよう。
#2020読書 #no11

特設サイト
https://www.shinchosha.co.jp/sp/ywbg/


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