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月に一本、映画とゲームのエンディングを見るという話-21年9月編

 はい、9月は色々と忙しいようで忙しくない日々を送っていました。今もあんまり変わりません。
 かねてより力を入れてプレイしていたメルティブラッドの新作が出た為一生そればかりやっている感じですが、先日B4Bがリリースされてしまったのでより時間がなさそうです。
 終わらないゲームの隙間で終わるゲームと映画を見て結末を受け止めていく必要があります。

ナツノカナタ

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 Kazuhide Oka https://natsuno-kanata.online/
 Kazuhide Oka氏が開発をしている現在アーリーアクセス期間中のフリーゲームです。
 テキストアドベンチャーという単語をきちんと実行している稀なゲームかと思います。
 テキストアドベンチャーという言葉はほぼノベルゲームで読みすすめる事だけを目的とされた作品が多いのですが、ナツノカナタはキャラクタと言葉を入力する事で意思疎通を行うことができ、パラメータやランダム要素も存在している明確な探索型アドベンチャーゲームです。
 ただ、この作品の一番良いところはテキストベースなのにゲームとしての体裁が整っているとかそういう事ではなく(そこの部分は自転車創業がはるか昔から完成させている)
 主人公とヒロインとのやり取りは、私とヒロインとのやり取りであり、現実とモニタの中をシームレスでつなぐ方法論の一つになりえているという事です。
 ゲームの世界に入り込みたいという欲求は良く聴きますが、ゲームの世界を現実側に拡張させる事でゲームの世界と同化するというのは中々出来ている物がありません。
 ナツノカナタは設定を上手く使ってそれを実現させてる訳です。
 夏は終わりましたが、夏の最後に遊べて良かったと思います。お勧めです。
 後、女の子がめちゃくちゃに可愛いです。
 百合の可能性はあります。


Vigil: The Longest Night

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 あぁ!アクションゲームがやりたい!メトロイドヴァニアがやりたい!という欲求が高まり過ぎたので
 台湾のデベロッパーGlass Heart Gamesのvigilをやります。やりました。
 バタ臭いなオイって思いますが、グラフィックもキレイで全体通して良く出来てるし高難易度系と聞いていましたが、実際にプレイするとスキルや装備が弱い序盤では難易度の高さを感じますが
 後半育ってきたらゴリ押しが割とできちゃう程度の難易度で安心してゲームする事ができました。
 世界観が良いので、正直物語にそこまで入り込みは出来なかったんですが、新しいマップを探索するワクワク感や楽しさは十分に存在しており、マップを埋める気持ち良さだけで最後まで遊び尽くせる作品でした。
 メトロイドヴァニアは最高。

Source of Madness

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 あぁ!アクションゲームがやりたい!メトロイドヴァニアがやりたい上にローグライク要素もあっていいかも!という欲求が高まり続けていたので
 スウェーデンの小さな開発会社(自称)Carry CastleのSource of Madnessをやります。やり続けてます。
 こちらはアーリーアクセス版の為、まだ開放されていないマップもありますが、一応現在開放されているマップは通しでクリアできました。
 これはまだまだ先があるので、アップデートの度に遊んでいきたいと思います。
 このゲームもvigilと同様にクトゥルー系の流れを汲んでいて敵が気持ち悪いです。
 また、この作品の敵はAIが気持ち悪い敵ってどういうものかみたいなので自動生成した物の様なので、そこも含めて人の手が入っていない神の産んだ異形と戦う事ができます。
 気持ち悪いです。
 操作感がフワっとしていて、もっとシャキっと動いて!って思ったりしましたが、なんかバランス良くないというかこれ大丈夫か?最後まで行けるか?って思いながらプレイしてると
 ちゃんと最後までクリアできるバランスになっていて、自キャラも強すぎず弱すぎずでなんだ上手く出来てるじゃんといった感想です。
 気持ち悪いクリーチャーが好きなクトゥルー好きにはお勧めです。

溶鉄のマルフーシャ

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 あぁ!バタ臭くなくてクリーチャーじゃなくて可愛い女の子で遊びたい!という欲求がついに爆発したので
 hinyari9さんの溶鉄のマルフーシャをやりました。マルフーシャ可愛い。
 拠点防衛型のシューティングゲームでワンプレイが短く手軽に遊べて女の子も可愛くて適宜カードドローによる運の要素や
 最終的に最強になるんだけど、上手いことビルドしたりして行くのが非常に面白いゲームです。
 エンディングが多数あり、全ては見尽くしていないのですが女の子が可愛いとはいえ戦争の話でもあるので背景が暗いのも良いなと思います。
 なんか暗いゲームばかりやっていたので美少女と遊べた満足感が異常にあった為最高に楽しみました。
 ゲーム自体もそこ抜きで面白いので手軽に遊びたい人はどうぞ。
 メインストーリーソロクリアと、チャレンジ100日目まではやりました。


ブックスマート

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 パワーと愛情に溢れたたった一日の青春映画です。
 この映画の特出すべき点はアップデートされた価値観の映画である事なんだろうなと思いました。
 いわゆるわかりやすい差別的行為がほぼありません。性的な部分や人種差別がほぼ排除されていて
 先天的などうしようもない部分で人を貶める事が一切ありません。本人の生き方だけが評価対象になっている事が
 非常に新鮮で、これが当たり前の事であって欲しいなと思います。
 また、この映画は人を知る為の映画でもあります。嫌いな人間はいるが悪い人間は居ないという世界です。
 知らない上でレッテルを張り合ってあいつはチャラい、あいつはオタクだ、そう言い合っていたのに
 いざきちんと会話をしてみるときちんとお互い理解し合う事ができるという事が非常に気持ちが良い映画です。
 レズビアンがいるのでお勧めです。

ベイビーわるきゅーれ

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 今年二回目の映画館に足を運ばせた映画です。
 2021年の阪元裕吾監督の勢いは凄まじい物を感じています。今邦画の震源地はここにあります。
 とにかく主演の二人が究極的に力が抜けててかわいく魅力的であるという事一点に圧倒的な力を感じる映画です。
 力が抜けている事に力を入れてるといったよくわからない日本語を使ってしまう程に力が入ります。
 ソファの上で毛布にくるまりながら寝転び寝ながら見れるスマホスタンドでダラダラアニメを見ていてなんて幸せな世界なんだろうと思いつつ
 殺陣では目を見張るほどの速さと力強さの圧倒的なギャップで瞬間的に心を掴まれるわかりやすさも有り
 返り血と埃だらけになりながら、疲れたと座り込み、相方に両手を差し出して立たせてという非現実的で現実的なキャラクタは
 惚れないわけには行かない訳です。
 レズビアンではないけど百合の文脈で見て楽しめますのでお勧めです。

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