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疾走

明日があるさ。


そんなことを歌っていた名曲がある。


確かにそーだとも思う。


だけど、今日を全力で生きないやつに明日はないとも思う。


ただ、いくら全力で生きたとしてもその結果がいい方向に転ぶかどうかは神のみぞ知ることなんだよね。


そんな、目の前のこと全力で楽しんだ結果、今日も全力で生きることとなった僕のお話。


22:50、バイトが終わる。
いつも通りの残業で、腹が立ちつつも明日はディズニーに行く予定なので、楽しみの気持ちが勝り、イライラもおさまっていた。


23:30、帰宅。
夜ごはんの用意をしていると電話が鳴った。


友人A「今から飲み行かね?」


もちろんあまり乗り気ではなかった。
明日は夢の国に行くからだ。
せっかく行くのだから全力で楽しみたいので、体調も万全で行きたい。


友人A「友人Bも来るよ?」


友人Bは何を考えてるんだ。
お前は明日一緒にディズニーに行くんだぞ?
と、思いつつも絶対楽しいから二つ返事で行くことにした。


ここが後悔の始まりかもしれない。


0:31、友人Aと合流。
友人Bとはすでに合流していた。
友人Aは陽気な外国人に絡まれていて、
とっても楽しそうだったのでなんとなくこっちも楽しくなったが、何を言っているのか全く分からなかった。


0:45、モコモコに到着ダーツをする。
今日は皆接戦でとても楽しかった。


2:45、ダーツ終了。


ここで帰った方が良かったのかもしれない。
いや、ここで帰るべきだった。


だけど僕が余計な一言を発してしまったのだ。言わなければ良かった、でも自然に出て来てしまったから仕方がない。


僕「浅川行かね?」


帰るっていうやつはいなかった。
自然な流れで浅川へ向かう。
すでに予定は狂っていた。
ここで帰るって選択肢を取るまともなやつはいない。


3:45、すき家に到着。


ん?


なぜ、僕はすき家にいるんだ?


さっきまで浅川にいたのに自然な流れですき家にいた。


いやいや、自然すぎるだろ。
振り返ってみると不自然すぎるのだが。
ま、この際そんなことどうでもいい。
楽しければ関係ないのだ。


僕は夕飯を食べていたのでもちろんデザートを食べるつもりだった。


友人A「キングサイズの牛丼食べたくね?」


そんなもの食べたくない。
僕はがっつり夕飯を食べているのだ。
メニュー表のミルクプリンが輝いて見えているんだ。


目の前にはキングサイズの牛丼があった。


友人A「こんな大学生っぽいことできるのも最後だよ?」


煽られたら頼まないわけには行かないだろう。
目の前にあったと言ったが、もちろん僕の意思だ。


後悔でしかない。
なんとか食べきったものの、美味しくいただけるわけがない。
吐きそうだった。


すき家さんごめんなさい。
僕の悪ふざけで美味しくいただけないとか言ってしまって。
いつもは美味しくいただいております。


ここまできたら歯止めなんてきかない。


4:45、友人Bの宅に到着。
三麻を始める。


8:47、麻雀終了。
あと、47分後には電車に乗っている予定。


もちろん乗れなかった。
みんなごめんね。
心から思っている。

ただ1つだけ言えることは、


楽しかった。


明日予定があるのなんて関係ないのだ。
目の前に楽しそうなことが転がっているのに拾いに行かないなんて、僕の辞書には載っていない。


そう、今を生きるんだ。


後悔してない。
とは、言えない。


ただ、後悔のない人生なんてないと思う。


大切なのは自分が選んだ道を正解にするために全力を尽くすことだ。


だから、僕は今日もディズニーを全力で楽しむ。


僕が選んだ道だから。

読んでいただきありがとうございます。 僕の世界を広げるものに使わせていただきます。