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小学校の卒業式について思うこと

同僚の娘さんが明日小学校の卒業式らしい。
そうか、もう3月も半ば。
いつのまにかそんな時期なのだなぁ。

その子は卒業式では袴を着るそうだ。
そのため早朝に家を出て、美容院で着付けとヘアセットをするとのこと。
いやはや、なんだか気合が入っているなあ。

私が小学生だった頃は20年前だが、その頃は袴を着ている子は一人もいなくて、みんなスーツや余所行きの服を着ていた。
最近の小学生は卒業式に袴を着るのが流行っているらしい。
一体いつから流行りはじめたのだろう。

「袴かスーツか」この話題は賛否両論があるので以前からたびたび耳にしていた。

そもそもさ
「小学校の卒業式で、正装なんてしなくていいんじゃない?」
という意見も同僚との話で出た。

言われてみれば確かにそうだ。
私立はともかく、公立の小学校なんてみんな私服で授業を受けて6年間通っていたのに、なぜ入学式と卒業式だけ正装をするのだろう。
「卒業式は正装をするもの」という固定観念があったので、
「卒業式も普段着でいいじゃん論」は盲点であった。

小学生でスーツを買うにしろ、せいぜい卒業式にしか着なさそうだ。
どのみちすぐに大きくなって着られなくなりそう。
レンタルするにしろ、そこそこのお値段はする。
要するに卒業式のために、正装を買うなりレンタルするなりといったお金がかかるのである。

親からしてみれば普段着の方が経済的に助かるのかもしれない。
ただ、卒業式は正装で参加する人の割合が多いため、普段着でいいとは思っていても、なかなか踏み切ることが出来なさそうだ。
良くも悪くも目立つだろうし。

なにより、子ども本人の意向も大切だ。
本人がどういう格好で卒業式に出たいのか、その意向を汲み取り形にしてあげられるのが一番なのかもしれない。

私個人として、「袴かスーツか」はどちらでも良いと思う。
もちろん普段着でも全然いい。
日本文化や衣装に触れる機会がそうそうないので、「袴を着る」のはいい経験なのではないかと思う。
女の子は浴衣や振袖を着る機会もあるだろうが、男の子は和服を着る機会は少なさそうだし。
これを機に和服に目覚める子も出てくるかもしれない。


6年間学校に通うって、今から思えばとてつもなく凄いこと。
だから堂々として胸を張って卒業してほしい。
毎日勉強を6年間も続けるって並大抵のことではないよ。

勉強だけでなく友人関係やクラブ活動やら、他にもいろいろ楽しいことも面倒なこともあるんだから。
しかも狭い環境の中で。
大人になった今、また学校で勉強しろと言われたらイヤだもの。

本当に小学校6年間通うってことは凄いこと。
だからこそ、その子らしい卒業式を迎えられたらいいなと思う。

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