「この手紙投函したいんです。郵便ポスト📮はどこにありますか？」

そう言って尋ねたその人に

「そこだよ。道渡ったすぐそこね。ほら。そこに出すといい」

と道行く親切なおじさんが答えてくれたのだそう。

その人が渡米してまもなくのことでした。

街角で手紙を投函したかったその人は
何度も何度も目を凝らして
向こう側の道に郵便ポストを探すけれど

ない。

どこ？

え？

な、ない、ないじゃんよ・・・・（困・怒・焦・・・）

さて。
ここまで読んで、あなたはどう思いましたか？

郵便ポストが見つからない理由。

ポストはそこにあったのか？
なかったのか？

【推測その❶】
その人からは車で死角となりポストが隠れて見えなかった。
【推測その❷】
道行くおじさんは嘘つきだった。
【推測その❸】
ポストはそこにあるのにその人にだけ見えない仕掛けがしてあった。

さぁ、どれが正解でしょ？

正解は・・・

❶

ではなく

・
・
・

❷？

でもなくって

え？
・
・
・

じゃ、❸・・・？！？！（へっ？）

はい。
実は正解は　❸なんです。

ポストはそこにあるのに
その人にだけ見えない仕掛けがしてあった・・・
でした。

そこにポストは確かに鎮座しておりました。
誰の目にも確かに映っていたんです。
ええ。
もちろんポストを探していたその人にも。

ではなぜ、その人にはポストが見つけられなかったのか？

それは・・・

ある仕掛けがポストにしてあったからなんです。

その仕掛けとは

・
・
・

ポストの色でした。

アメリカの郵便ポストの色、ご存じですか？
アメリカのポストは濃い目の青色なんですね。

日本から渡ったその人には
そこにデーンと鎮座する青い箱が
まさか郵便ポストだとは夢にも思わず・・・だったわけです。
（ゴミ箱だと認識していたらしいです）

日本の郵便ポストは赤色。

その人は言われた方角に
必死で赤い郵便ポストを探しました。

見つかるはずがありません。

だって彼の国では
郵便ポストは青い箱なんですもの。

📮📮📮📮📮

こんなふうに
あなたの脳は「思い込み」で景色を見ています。

「思い込み」で判別をしています。

「思い込み」で世界を作っています。

思い込みとは、
過去の経験の蓄積によって
作られます。

あなたが信じて疑わない常識も
一度疑ってみることで
それまで見えなかったものが
見える可能性、ありますね。

ちなみに私の住むフランスでは
ポストの色、何色でしょうか？

ふふふ。

📮📮📮📮📮

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