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漢方薬に即効性がない?そんなのウソよ。

こんにちは。

10月も半分過ぎまして、
朝晩が随分快適な空気になってきましたね。
そろそろ気合を入れてウォーキングを始めようと思います。
暑いからと長い事中止にしておりまして(;^_^A
お仕事の合間を見つけて頑張ります!

さて
本日は漢方薬のお話をさせて頂きます。
もちろんですが過去の私自身の体験談です。
27~8年ほど前になりますので随分昔のお話になります。

ある日突然ズキズキ痛み出したんですよ、歯がね。
歯痛とくれば普通はどう考えても「歯医者さん」行きますよね?

ま、私もこの時は迷わず行きました。歯医者さんに。

急患でしたので一時間近く待たされて
そのうち頭までズキズキしてくるし「相当酷いのかも~」と思いながら。

そして名前を呼ばれて診察室へ。
レントゲン撮ってみたけど「カリエスはないね」って先生が仰る。
そもそも打診痛もない。どういうこと?
「歯肉が腫れてる訳でもないんだよねぇ・・・」と困る先生。
えええええ~( ;∀;)じゃあなんでこんなに痛いのよぉぉぉ~(T_T)

世の中には不思議なことがあるのである。
痛いからと言ってどこかに必ず不具合が生じている訳ではないのだ。
じゃあなんだ?!とにかく痛い。この痛みを何とかしてください・・・

とりあえず生理食塩水で洗浄して
その後ソフトレーザーを5分間当てて
あとは抗生剤を出すから飲んでね。
あ、痛み止めは多めに出しておくからね。

はぁ・・・
仕方あるまい。
歯科医院ではこのような所見となるのだ。
抗生剤飲んで様子見ということ。

だがしかし
私は何度もここで激白しているように(そんな大した事でもないが)
その当時は鎮痛剤がご法度の体だったわけでして。

当然、頼る所は漢方の師匠のお店でした。

文献を調べてくださった師匠が言うには
「三物黄金湯という処方が歯牙の疼痛に著効があるらしい」とのこと。
一か八か試してみよう!という事になったのだが、
残念ながら師匠の百味箪笥にその処方がなく
近隣の漢方専門薬局に在庫の確認電話を入れてくださった。

無事に手に入れた「三物黄金湯」はエキス剤ではなく生薬を煎じて飲むタイプのもの。ガーゼに包まれたものが三回分。
早速説明通りにとろ火でコトコト煎じてみました。
痛いよ~早くできあがれ~と半分泣きながら待っていましたら
・・・ん?・・・ん???

【なんと奇跡が】

いやまだ飲んでないんです。というより出来上がってもいないのです。
なのに煎じているその生薬の香りを嗅いでいただけでですよ、
もうすでにちょっと痛みが薄れてきたんです。
本当に驚きました。 これはすごい・・・

煎じて半分ほどになったところで火を止めて湯呑に移し、
フーフーしながら少しずつ口にしたのですが
その即効性と効き目の凄さ! 未だに忘れません。
更にこれは特筆すべきことですが、
その出来上がった煎じ薬の美味しい事といったらありませんでした。
そして今までの痛みはどこに行きましたか?というほどに消え去ったのでした。

漢方薬と言うものは「証」にピタッと合致すると、かくも見事な即効性となります。そしてそれはまるで体が欲していたのかと見紛うほどに口当たり良く美味しい飲み物になります。お砂糖が入っている訳でもないのにほんのり甘いのね。
いやいや三物黄金湯って普通に結構苦い処方なんですよ、実際は。
で、当然ですが三物黄金湯に「鎮痛効果」と言うものがある訳ではありません。
その時の私の「証」が「三物黄金湯の証」であったということです。

摩訶不思議哉、漢方薬。

この体験をしてますます漢方薬を知りたくなった私は、更なる沼にはまって行くわけですが(笑)

漢方薬は穏やか。
長い間飲んでやっとちょっと効果が出て来る。
それは若干違います。
もうひとつ言えば、
漢方薬にだって副作用はある、というアレ。
それに関する我が師匠の名言があります。

「漢方に副作用はない。あるのは証を誤って捉えたことにより出現した症状であり、これは処方側(医師・薬剤師)のミスである」と言う言葉。
それほどに「証」の捉え方は最重要。問診での微妙な聞き取りひとつで処方は大きく変わることもあります。

そして漢方薬には上薬・中薬・下薬という分け方があり、
長期に飲んでも体に差し支えないものを上薬、
頓服的に服用するものを下薬といいます。中薬はその中間。
当然ながら上薬は効き目が穏やかなものが多く、下薬は一服でバチッと効くようにある種強い作用のある生薬がほんの2~3種で構成されていることが多いです。(一種のものもあります)

瞑眩というものもありますが、これも明らかに瞑眩といえる出方をするものらしく、専門家が見れば一目瞭然なのだとか。我々素人にはなかなか判断が難しいです。

このように安易に鎮痛剤を使えなかった私に、
漢方薬は本当に有難い自然の恵みの恩恵でした。

もっと言えばこのように素晴らしい腕の薬剤師さんに出会えたことが、
私の人生の宝であったという事なんですけどね。

今もちょくちょく、どうにもならない時はメールにてご教示賜るのですが・・・

どうぞお健やかに長生きされてくださいませm(_ _)m
と言うのが私の切なる願いです。





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