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暦の上ではもう「冬」ですが。

こんにちは。

昨日は「立冬」でしたね。
冬の始まりです。
冬に入ったとは思えぬ陽気ですが、暦の上では冬という事ですね。

まだ全然こんな感じじゃないけど(;^_^A

それでも週末は一気に季節が変わるようですので、
またしても急な気温の変化で体調など崩さないようお気をつけくださいませ。

さて、私の苦手な土用の時期を終えまして冬がやってきます。
冬生まれですので、やはり夏よりは冬の方がまだマシです笑。
(本当のところは暑いのも寒いのも苦手です)

本日は東洋医学に於ける「冬の養生法」をお伝えしたいと思います。

【冬の養生】
冬は立冬に始まり、小雪・大雪・冬至・小寒・大寒を経て立春までの三か月間を言います。
「冬の三ヵ月はこれを《閉蔵(へいぞう)》と言う。水が凍り地は裂ける。人は陽を乱さないようにし、早寝し、必ず日光を待ってから起きる。志を内に潜ませて隠れるようにし、私心があっても抑えるかのように気持ちを外に現さず、気を外に逃がさないようにする。これは冬の気に応じて蔵を養う方法である。これに逆らうと委厥(いけつ・手足が冷えて萎える)の病になりやすい。春の生を受けることが少なくなる」
(素問・四気調大論より)

「閉蔵」とは冬の寒さを避けるためにあらゆるものが戸を閉ざして陽気を潜伏させる、という意味です。
冬はいかに「気」を温存するかが大切なのです。
現代では空調が整っていますので、真冬でもスポーツジムなどで汗を流す風景がありますが、その昔は冬となれば火を囲んで寒さを乗り切っていたものですよね。来るべき春に備えて体力を温存するが如く、です。
冬に頑張りすぎるのはよくありません。これは自然の法則なのです。
頑張りどころを間違えると体は狂ってきます。冬に頑張りすぎると五月病になりやすい、とも言えます。
今の季節にきちんと合った生活をしていないと、次の季節に不具合が生じる、という訳です。

冬は早く寝て、朝は陽がさしてから起きるように心がけましょう。まだ陽がさす前から活動を開始するのはよくありません。
寒さを避けて暖かくし、行動や思いを控えめにし、陽気の発散を抑えるようにすることが大切です。

自然界を見てもそれは一目瞭然です。
冬は植物が地上部を枯らし、クマなど動物が冬眠に入ると言うように
陽気が減って活動が鈍る時期です。
体内では気血の運行が滞り、代謝も低下しがちになります。
芽吹きの春に向けてエネルギーを蓄える時期なのです。
精神的にもわざわざ冬に新しい動きを始めたり、過度なダイエット、気持ちを外に表すなどという「気を発散させる」ようなことは控えめに過ごしましょう。

【冬の養生ポイント】
①「寒邪」を防ぐ
寒邪による症状としては手足の冷え・腹部の冷えや下痢・腰痛・関節痛・風邪などです。
寒邪は心も体も縮こまらせて動きを鈍らせます。よって血行不良による冷えや痛みが起こりやすく、さまざまな病気が悪化しやすいのが特徴です。
特に「首」と名の付く体の部位を冷やさないように注意しましょう。
首・足首・手首・そして腰です。
きちんとお風呂に入って体を温めることも大切です。シャワーだけで済ませないように入浴の工夫をしてください。
暖房が強すぎると汗をかき「気」を消耗するので注意しましょう。
(汗をかく=「気」を消耗する)

②「腎」を温養する
「腎」は生命エネルギーを蓄えるところです。その腎に冬の寒さは大きな負担をかけます。腎の不調は老化現象にも繋がりますので、冬は生もの・冷たいものの取り過ぎに注意しましょう。
根菜類や香辛料を温かい鍋やスープで摂ることが良いですね。
無理なダイエットは禁物。睡眠をしっかりとることが大切です。
特に「陰」が極まる「冬至」の辺りでしっかりと腎を養っておくと、翌年は病気にならないと言われています。

③冬におすすめの食材
◎辛味をとる=生姜・ネギ・ニンニク・胡椒・シナモン・唐辛子など
◎黒い食材をとる=黒豆・黒キクラゲ・黒米・黒糖・ひじき・わかめ・昆布など
◎元気を補う食材をとる=羊肉・牛肉・エビ・椎茸・山芋・もち米・ナツメなど
◎おすすめのお茶=バンランコン

冬はベクトルを内側に向け、
春の活動期に向けて英気を養うべき時です。

心も体も「静寂に」過ごしましょうね。


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