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パンクも韻を踏む

スピッツの草野さん、ラジオ番組で韻を感じるロックを特集されていました。
そこで、パンクでも韻を踏むって面白いなとおっしゃっており、なるほど、日本で置き換えるとしたら、パンクバンドが五七五七七で一曲作ってる、みたいな事でしょうか?なんか語呂良すぎると思ったら五七五かい!って、実際あるかな?

そこでThe Clashの“London Calling”を掛けてくれたので、すかさず、ピーター・バラカン著「ロックの英詩を読む」の同曲の紹介ページを開いてみました。

するとなんと、ロンドンのパンクムーブメントは1976から77年までであり、パンクの代表曲かと思われた同曲はその3年も後の79年リリースとのこと。(え、じゃあ私が1986年のマンチェスターのディスコで見たパンクキッズ達はなんやったん?) 脱パンクしたポップを意図した楽曲であり、パンクファンを怒らせたとは驚き。実際、演奏技術もしっかりしていて、ロック以外のテイストも盛り込んだアルバムを出すなど、パンクの枠には収まらないバンドだったんですね。

London Callingの意味としては、「こちらロンドン」という、通信時の決まった言い方です。歌詞は殺伐とした情景を表現しており、SOSを発信しているようです。

以下、引用を使用します。


これは2番の歌詞です。ご覧のように見事に音が揃っっています。
ここにいるのは、imitation、zombiesとあるようにように、意思を持たず、自分の頭で考えていない群衆、居眠りしてる奴(nodding out)。ハイな気分になれるのはドラッグだけ。一方で、do it alone, draw another breathと、促す言葉も挟み込んで、励ましも含まれている感じもあります。

1番にはphoney Beatlemaniaという言葉もあり、もうあいつらの時代は終わったんだ、と言っているようです。

ちなみに1979年のUK ヒットチャートを見回して気になる曲は、The Police “Walking on the Moon," Blondie “Heart of Glass," Paul McCartney “Wonderful Christmastime,” The JamやThe Specials もトップ10入りしたらしい。パンク、ブーム終わってるの間違いない。とは言え、パンクカルチャーが死んではいないのはご存知の通りです。





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