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#141.【《犬と子供を考える⑨》犬と子供は最高のパートナー<Fin>】

こんにちは!

15年以上【犬の保育園】の先生を行っている尚ちゃん先生と申します。


前回は
#140 .【《【《犬と子供を考える⑧》犬と子供は最高のパートナー】
をお届けいたしました👇

このシリーズの最終回は

「犬は子供にとって最高のパートナー」

の続き、シリーズ最終回となります。

前回もご紹介した、詠み人知らずのイギリスの詩を再度ご紹介します。

子どもが生まれたら犬を飼いなさい
子どもが赤ん坊のとき、子どものよき守り手となるでしょう
子どもが幼少期のとき、子どものよき遊び相手となるでしょう
子どもが少年期のとき、子どものよき理解者となるでしょう
そして子どもが青年になったとき、自らの死をもって子どもに命の尊さを教えるでしょう

今日は、後半の2節をお話します。

・子どもが少年期のとき、子どものよき理解者となるでしょう。




私は先代犬を、自分の少年期に迎えました。

この「少年期」がどのくらいになるのか、というのは実際には分かりませんが、恐らく小学生~高校生くらいでしょうか。

どなたにも、言いようのない気持ちを抱えた思い出が
1つや2つあったのではないでしょうか。

私にも、親や友達にも話せないもやもやした想いを抱える日がありました。

そんな時、親や友達との関係がぎくしゃくした時、
自分の将来や自分自身に対して不安を感じた時、

素直に自分の気持ちや態度を出せる相手は、愛犬でした。


こうした思い出を、少年期・思春期をペットと共に過ごした方は
大切に心のどこかにしまってはいませんでしょうか。

ペットたちは、思春期特融の想いや悩み、
心と体をもてあます感覚を、
不安だけれど、どうしたらいいのかわからない衝動を、
何一つ批判も評価も判断もする事もなく、
ただただ受け入れてそっと傍にいてくれます。

その

「どんな自分でも、ただただそっと受け入れてくれる」という存在

が、どれだけこの、不安定な時期に心の支えとなることか。

親から、友達から、先生から、周囲の社会から、
取り残されたような気になるときでも、
ペットだけはそっと傍に寄り添ってくれる。

いつもと同じように、いつもと同じような期待を込めた目で
「遊んでくれるの?おやつくれるの??撫でてくれるの?お散歩に行ってくれるの?」とキラキラ覗き込んでくる。

心と体は連動しています。

ペットを触る事で、幸せホルモンのオキシトシンが出る事は科学的に実証されています。

一緒に外出したり、遊ぶことで、心は動きます。

なんだかわからない心ももやもやを、
ペットたちは優しく受け入れ、解きほぐしてくれるでしょう。

それはもしかしたら、ペットたちしかできないことかもしれません

そのことをこの詩は「子供のよき理解者となるでしょう」という言葉で非常に上手く表現していると思います。

「思春期の子供には、大人の進言よりも犬との触れ合いの方が効果的」というのは私は本当のことだなと思います。

ただし、これも小さなころからの触れ合いがあってこその両者の関係となります。

荒れている子供がいるから犬を飼ったらなんとかなりますか、
と聞かれたら、その答えは声高にイエス、とはいきません。

・そして子どもが青年になったとき、自らの死をもって子どもに命の尊さを教えるでしょう


家族として長年暮らしてきた動物たちの最期。

もしかしたら、赤ちゃんだった子供は成人し、
家を離れているかもしれません。

忘れないでください、
それでも動物たちにとってその子は「家族」なのです。

たまにしか帰ってこなくても、「おかえり。久しぶりだね。元気だった?」と迎えてくれる存在。

青年になった子供にとっては、実家とともに、
いつもそこに居てくれる愛しい存在。

その「何時もそこに居てくれた」存在は、必ず先に旅立ちます。

その時子供は何を思うのでしょうか。


私が先代犬を亡くしたのは、イギリス留学から帰国して2年後でした。

実家に住んではいましたが、帰国してから勤めた先はハードワークで、
朝早くから夜遅くまで不在にすることが多く、
犬の世話は殆どしなかったと思います

それでもあるとき、廊下で立ち上がれなくなった愛犬を見て、「いつの間にかこんなに、老いていたんだ」ということに気が付き愕然としました。

若くて未来の展望に燃えている私にとっては、
「愛犬の命の時間」が確実に短くなっている事に
気が付く余裕がなかったんですね。

先代犬は、外排泄でしたので、1日に何度も外へ連れ出しましたが、
最期のほうは寝たきりになりました。

床ずれをしないように体の向きを変え、垂れ流した排泄物を綺麗にし、
それでも口から何かを食べたい、という欲があるうちは、
なんでも食べる物をあげていました。

それも次第に何も食べなくなり、
骨と皮だけになって、寝たきりになりました。

ついにはシリンジで水も飲まなくなり、お別れが近いことを悟った私は、
彼女を迎えた日と同じように、彼女の隣で眠りました。


2日目の朝方だったと思います。大きなため息と、
かすかな吠え声と共に一呼吸をして、彼女の魂は肉体を離れました。

愛犬みこともまた、昨年同じように旅立ちました。

私の子供たちは「少年期」に入りかけの子供でしたが
それでも、愛犬が子供たちに残した影響は計り知れません。

昨年の今頃。彼の世話をしながら、
もう少し頑張ってほしい。傍にいてほしい。。。。。
そう思っていたこと、思い出します。


それは、飼い主のエゴかもしれない。

痩せて弱っていく愛犬を見ながら、出来ることが無い。
共に生きてきた、
これからも共に生きていくのだと思っていた命の時間が違う事。

それを改めて認識させられた時、
その小さな命に対して何をどう向き合うのか。

そしてその命の時間を、どのように過ごしていくのか。
命の時間が尽きた時、どのようにそれを受け入れていくのか。

それこそが、動物たちが子供に、
そして全ての飼い主さんに教えてくれる、最も尊い教えだと思います。

どんなに愛し、いつくしみ、永遠とも思えた存在も、やがては去るもの。


それは必ずしも何かのせいではなく、季節が移り替わるようなもの。
種から若葉になり、花が咲き、実がなり、やがて枯れていくのと同じ巡り。

そして動物は人間よりも持っているものやしがらみが少ない分、
とても素直にその巡りを受け入れます。

私たちが学ぶことは、とても多い。

人間同士だと見えないものが、
ペットたちの最期には見える物があると私は思います。

「ペットは先に死んでしまうから飼わない」という方もいらっしゃいます。そう、お子さんにお話しされる親御さんもいらっしゃいます。

それはその方の考え方ですから、無理強いはしません。
ただ、ペットたちの「死」は、
それを経験しなかった人間よりもはるかに多くの事を、
私達に伝えてくれると思います。


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