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ファーブルのように

もう20年以上前、駅へ急いでいると擁壁を歩いているハチを見かけた。
細長い体で自分よりも太くて長い青虫を抱えて運んでいる!
これは!これはっ!ファーブル昆虫記で見たカリバチでわっ ♪
思い切り興奮して擁壁のどこかにあるであろう巣まで見届けたかったのだが
この時、駅へと急いでいたのである。
断腸の思いでっ!断念!!くっ!!!
こういうことが2回ありましてな…
その後今の家を建てて引越して程なく
ナンと、庭先でこのカリバチに出会ったのであるっ!!
以前同様自分の身体よりも太くて長い青虫を運んでいたのだ ♪
ウチの敷地内っ!天は我を見放さなかったっ!今度こそっ!巣をっ!
と思いつつ夏空の下一生懸命に観察していたのだが
なぜかこのハチ、植木鉢を並べた棚の枠をウロウロするばかり。
え!?自分の巣の場所を忘れた!?
それとも見られていたら巣まで行きたくない!?
挙動不審のヨメは舅・姑に何をしているのか言い訳するが
お昼に近くなってきて、夫に昼ご飯を作らなくちゃと思ったらもう…
断念しちゃいますた…
ご飯の後何度探しても見つけられず(泣
あの時、何時間でも観察する気満々だったのにこの小心者めが…
でもね
次に見かけたら、今度こそ!と密かに思っている。
ファーブルみたいに周りの人の視線をものともせずに
カメラを手に観察し続けるんだ…
え、これって、フラグ?フラグっすか!?

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