あの花はウメかサクラか北の春
北国の春は忙しい。
関東地方ではウメとサクラの開花には2か月ほどの間があるのに
ここ札幌では、ほぼ同時の開花となる。
さて遠くから花咲く樹木を見つけて、ウメかサクラかと近づいていくと
結構距離があるうちにどちらか判る。
ふんわりと咲いているのがサクラで
きりっと咲いているのがウメだ。
サクラの花は一カ所から何本も花が咲いていて
何本もということは、花に柄がついているからで
(これがサクランボの柄の部分であります)
それが、ふわふわと風にそよぐ。
ウメの花は枝に直接花が咲いているので
風が吹いても花そのものはそよがないでじっとしている。
ボケやアーモンドもこういう花のつき方をする。
奈良時代には中国の文化をそのまま取り入れて
「花」と言えばウメだったのが
平安時代になると国風文化となって
「花」と言えばサクラになった、と古典で習った。
全体に奈良時代はシャープな雰囲気があるが
平安時代はやわらかい雰囲気がある。
個人的にはウメの方が好きなので
世の中がお花見に浮かれてくると
よそのお庭のウメをうろうろと眺めに行く。
サクラはよく公園や道路に植えてあるが
ウメは大体庭にあるか梅園にしかないので不公平な気がする。
でも、自分がウメを好きなのは
毎年梅干しを漬けるからのような気もする(汗)
いいのだろうか。
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