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排水管は外へと開く

実用

毎日夕食の片付けの後、シンクの掃除をしている。
ゴミ受けを掃除し、トラップのお椀も外して掃除するのだが
(お椀型トラップは手入れが楽で有難い)
トラップのお椀を外すと、なんとなく風が吹きあがってくるのだ。
特に風の強い日には、はっきりと風を感じる。
トラップを外すと水のフタも外れるワケで
外の下水管と直接空気が行き来するので
しみじみと季節を感じるのでござる。
冗談はさておき
高齢の親戚が何年か実家を離れて施設で暮らしていたが
ある時、久しぶりで自分の住んでいた家が見たくて連れて行ってもらって
家に入って各部屋を見て回ったら
トイレの便器の中から虫が出てきてびっくりしたのだと。
考えるに、トラップの水がすっかり乾いてしまって
トイレの配水管が下水管と直通になってしまったのですな。
フタをしていた水が無くなったので
下水管の中にいた虫たちがぞろぞろと家に侵入してしまったのでござる。
空家になると家が荒れるというが、これは本当である。
虫が窓の隙間や通気口から入り込んでくるし
ネズミは穴をあけて入り込んでくるし
野生の生き物は隙あらば侵入してくるのだ。
そして、排水管のトラップもまた侵入経路の一つなのである。
住む人がいなくなった家をそのまま残しておくのなら
時々でも家に入って窓を開けたり水を流したりしないとイケナイのは
要するに・そういうことだからなのだ。


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