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この際だから・良かったこと

実用

ウチの裏には古いプラスチック製の物置があった。
おじいちゃんが庭仕事の道具を入れておいたものだ。
ホントはこれを新築の家の壁際に置いておきたくはなかったのだが
何しろじいちゃんの大事な庭道具・大工道具を入れてあるものだから
家を建てた後もやむを得ず建物裏の壁際に置いてあった。
で、2018年9月5日の夜半に吹き荒れた台風21号は
この物置を裏隣の建物に吹き倒して・ぶつけてしまったのでござる。
マチナカなので裏の建物との距離は両手を広げて届くくらいに「狭い」。
(いや、それでも雪国なので建物の間隔は東京よりもずっと広いが)
物置の扉はシャッターで、それが1/3裂けた状態で外れてしたし
地面に散乱していた中身の半分以上がもう処分してもいいものだったので
大体問答無用で中身の半分とともに物置の撤去を決めた。
いや、何より、よそ様の建物にぶつかってしまったので
さすがに「まだ使えるのにもったいない」と言っていたおばあちゃんも
“よそ様に迷惑をかけてしまった”と震えあがったのだ。
大変だったけど、この際だから片付けましょうね。(心のガッツポーズ ♪)
さて
台風翌日に起こったのが胆振東部地震。

ここらは震度5だったのだが
ありがたいことにウチで壊れたモノは一つだけ
玄関横の物置で使っていた棚が”ひしゃげて”しまった。
家を建てて引っ越した時当時80歳のおじいちゃんが合板を「円」の字に組み立ててこしらえたモノで5段の本棚を横にしたような大きさ。
「円」の字型で筋交いも裏板も無かったものだから“ひしゃげた”ワケだ。
これは当座の作りだったのを10年以上も使ってきたというもので
やはり裏の物置と同様、中身の半分以上は処分しても困らないモノ。
そういう10年以上「まだ使える」とそのままになっていた棚を
大筋問答無用で中身の半分とともに撤去を決めた。
おじいちゃんがちょと寂しそうだったので
「10年以上も使えて助かりましたね」と慰める。
代わりに大きなカラーボックスが余っていたのでそれを横にして置いた。
今度はズレたとしてもひっくり返らないだろう。
これまで、なーんとなく取り替えたい・処分したいと思っていたものが
この際だからと片付けることができたワケで
こんなことでも高齢者が思いきるには
ずいぶんと大きなきっかけが要るのだなあ、と。
さてもうひとつ
2018年の北海道では地震被害で節電が呼びかけられたのだが
そもそも節電を心掛けていたわが家のさらなる緊急節電は
(その1)テレビをつけっぱなしにしない
わが家の高齢者も四六時中大音量でテレビをつけっぱなしにしていたのだが
「節電、節電」と、見たい番組を見る時以外は消すようになった
結果、家の中が静かで平和になった。(^^)
(その2)電気ポットをやめて保温ポットを使う
おじいちゃんおばあちゃんは長年電気ポットを使っていた。
容量は2リットルで、設定温度は90度。
いつでもボタン一つで熱いお湯が出る。
ただ、家を建てて同居してからは、お湯はポットで沸かさないで
ガスコンロで沸かしたものを入れて“保温”に使うことにしていた。
で、今回節電のためにヨメが提案したのは

Thermosのポット

おばあちゃんが持ち上げやすいように容量は1リットルにとどめた。
これにヤカンで沸かしたお湯を入れておいて
ちょっとお湯を使いたいときにここから注ぐのだ。
おばあちゃんも「これはいい」と賛成。
「昔はこうやっていたもんねー」と。
高齢者は基本的に節約が大好きだ。

新築・同居開始以来、ずっと気になっていた電気の使い方も
この際だからと変えることができた。
これもまた、こんなことでも高齢者が思いきるには
ずいぶんと大きなきっかけが要るのだなあ、と。


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