言語

昔々のことぢゃった
中学の学校祭が近づいてきたので
PTA役員は毎年恒例のバザーの準備を始めた。
毎年のことだというのに
ウチはもう3人目だから慣れたモノよー♪
という人でも覚えているようで覚えていないモノで
毎年準備を始めてからありゃりゃこりゃりゃという騒ぎになる。
さてそこで
前年度に使った備品の残りがあったはずと記録のノートを見たところ

紙皿１５、紙コップ２０、割りばし等々続く中に

アルミホイール 1

とあって
その場の全員が

アルミホイール！？

となった。

それぞれの脳内に浮かぶ “ アルミホイール ”

お盆に使ったとか？
飾りに使ったとか？
看板に使ったとか？

いや・だって

アルミホイール！？

そうだ、備品の箱を見てみよう！とガタガタと立ち上がり
みんなで学校の物品庫に行ってバザー関係の段ボール箱を探し出し
中身を取り出していってリストと付き合わせていく。

紙皿―、はいあった、割りばしー、はいあった
あっ、金属のお盆あったよ、これかな？
いやいやいや、「ステンレストレー」ってやつじゃないの？
なかなか “ アルミホイール ” は出てこない。
アルミホイールって、大きいよねえ？
この箱に入るかなー？
そこでまずとにかく箱の中身を取り出してみる。
紙ナプキン、ラップ、ホイル、スポンジ、造花…
あれ？あれ？あれ？“ アルミホイール ” は？
無いよ？無いよねえ？” アルミホイール ”…

で、改めて箱の中身をリストと付き合わせてみたら
リストに載っていないモノが一つ残ってそれが

“ アルミホイル ”

アルミホイル…？

” アルミホイール ” って、アルミホイルだった？

全員手を叩いて爆笑した♪
一文字違ってこんなに違う！
誰よこれ書いたのーｗ
ナンで伸ばしちゃったのよーｗ

アルミホイールの謎は解けた。

中学校のバザーでの心に残る出来事である。