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英語は言葉なんだよー

言語
勉強
コミュニケーション

昔々ワシがまだ二十歳頃のことぢゃったのう
東京で夏休み期間中に勉強するのに安くて大きな宿舎を利用していたのだが
朝、大部屋の仲間と一緒に学食みたいな食堂に行って開くのを待っていると
若い子たちが3人ほどで白人男性を連れてきたのである。
「あのー朝ごはんをどうやって頼むのかわからないっていうー」(大意)
ごにょごにょ言ってこちらのグループにその男性を「押し付けて」自分たちの集団の方に行ってしまったっていうか逃げて行ってしまったのだが胸の名札には某大手学習雑誌の大学受験夏期講習参加者とあるじゃあーりませんか!おいおまいら今人生で一番勉強してるのじゃないのか英語も死ぬほどやっているんだろーがこんな簡単なことも英語で伝えられないのかよいかにも日本人的な「謎の微笑」でごまかして逃げてんじゃねえぞ!!あっ-
というワケでそれはお困りでしょうと年齢の割に好奇心と向学心の旺盛な我々は興味津々その男性を取り囲んでその食堂の利用法を伝えたのである。
ドゥユーハバフードチケット?(と、我々が持っている食券を見せた)
ノー?
オケ、ウィキャンテイクブレクファーストバイキャッシュイーザーユシー?
ドゥユーハヴジャパニーズマネー?
その男性は握りしめた手を差し出して開いて見せてくれたが
硬貨が100円玉から5円玉までごちゃごちゃあって汗をかいていたw
ディスブレクファースト250イェン、ソ、カウント
ワンハンドレッドトゥーハンドレッド、エン、フィフティーイェン、オケ?
ユーテイクディスマニートゥーザットカウンター
エン、ペイザットウーマン、ユーゲットユアブレクファースト
エン、ユーキャンチョイスライスオブレッド
いいんだよ発音だの複数形だの前置詞の間違いなんてこのバヤイは!
この時の状況はこのカタカナ表記で理解してくれよー(汗
とりあえず伝わったぜ ♪
ここらで食堂が開く時間になったのでぞろぞろとカウンターに行って
我々は食券で、その男性は握りしめていた硬貨を払って首尾よく朝食のトレーを手にして一緒にテーブルに着くことになった。
聴けばアメリカのポートランドから早稲田大学に来て明治時代の政治について勉強するのだということで特に板垣退助について研究したいのだと。大部屋の仲間にたまたま板垣さんがいたことで大いに盛り上がったのであった。
そうそう、食べている途中で数人の白人男性がこちらのテーブルに向って驚いたように声をかけてきた。
おいお前なんで日本人の女の子たちと食べてんだよ(大意)
どうだーいーだろー(大意)
さすがに英語の国の人同士だったので非常に早くくだけた(多分)会話だったのでよくは分からなかったが。
要するにお互い言葉がよくわからない同士だとできるだけ理解できるようにゆっくりと易しい言い方でつまりは言葉を選んでの会話になるものでこれは分かる人同士での会話とは別物になるのであるがとりあえず正確でなくてもそこでそのとき必要とされる情報を伝えることが最優先となるのだ。(早口
コミュニケーションというモノは単純じゃない。
ハバグッデイ~ ♪

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