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加湿の旅13の話 その5

加湿器の適性

実用
勉強

注意!
これは冬場の乾燥と加湿についての長い旅の途中の話なので
一つ読むたびに「これか ♪」と飛びつかないようにしてくだされ。
それなら最初から結論を言えや!!
いやいやいや
結論はおそらく人それぞれになるはずなので
まずは理屈を理解して・試行錯誤を見ていただき
自分の場合は?と考えて・判断していただきたいのでござる。

前回、4LDKの家を気温20℃湿度50%に保つには
14畳用の加湿器が札幌で6台は必要で、東京では5台、と書いた。
思うに、こんなに加湿器を設置している家、あるのだろか?
それに、こんなに加湿して大丈夫?と感じた方も多かろうと。
いやー、ウチもはじめは1台だけだったしな。
で、初めて加湿器を使ってみたときの結果は、というと
湿度があんまり上がってこないのよのう…
やっぱり1台では全く足りてなかったのでござるよ。
で、理由をつらつらと考えてみた。
まず当たり前だが
何畳用という性能とウチの広さの差が大きい(^^;)
そして
加湿器の蒸気が 存在している 範囲が狭い
超音波式だったので、噴き出した冷たい蒸気がすぐそこに流れ落ちて
まあ、そこらの床や台は湿っていましたな。
加湿器の他に扇風機があればよかったのだろか?
その一方で
1軒の家の中でも部屋が違えば状況も変わるし
計算だけでは現場で役に合わないこともあってだな
どの部屋も同じに加湿しなくてはイケナイ…こともないよなあ。
と色々と考えては悩んで考えては悩んで一冬使ってみたのだが
実は、次の冬には結局この加湿器を出さなかったのでござるよ。
理由は
使っているうちに部屋中に「白い粉」が付いたから。
加湿器を使い始めてまず気が付いた変化は
ガスの火が赤っぽくなったことだった。
最初に気づいたのが姑で(!)
「何だかこれ、加湿器使ってるから?」と。
鋭い80代!すげえ ♪
加湿器は水道水をそのまま細かくして空中に吹き飛ばしているので
水道水中のミネラルがそのまま噴霧されて
それらの不純物はそのまま室内の空気に混ざり込み
ガスの火と反応して「炎色反応」を起こす。
ちなみに、炎色反応を利用したのが「花火」である。
調べてみたところ
超音波式加湿器によって放出されるミネラル成分は健康に影響はない
とのことだったので、健康上の心配は無かったのだが
そのうち部屋のガラスがずいぶんと曇っていることに気が付いた。
拭けばきれいになるのだが、これが加湿器から出た「不純物」だとしたら
ガラスだけでなく部屋中のすべてのモノに付着してるってことだよな。
これはちょと、マズいのではないか?と考えて
せっかく購入したのではあるが、もう使わないことにしたのでござるよ。
加湿器の冷たい・小さな水の粒はすぐそばに落ちているように見えたが
加湿器から何メートルも離れたガスコンロの火の色が変わるということは
「不純物」の方は室内全体に充満している、ということだ。
テレビやパソコンやカメラなど
確かに身の回りには少なくない電子機器があるし
加湿器の細かい水滴を金属のトレーで受けてみたとき

これ、水だけじゃなくて
ナニか粉っぽい・不純物があるよな、とは思っていた。
水道水そのままなんだから、当たり前なのだが。
加湿器の内部にも白い固形物がだんだんとこびりついてくるし。
さてそこでどうするか。
そもそも
ネット上では湯沸かしポットで沸騰させ続けるような加熱式加湿器が
カビも発生しないしパワフルだし理想的だよー
と、おススメされていたのだが、それを選ばなかったのは
力づくで・大量のエネルギーを使っての加湿に抵抗があったワケで
自分としてはなるべく少ないエネルギーで無理なく「やり過ごし」
たかったのだ。

それなら、ガスでお湯を沸かすのはどうだろか?
ガスを燃やすと二酸化炭素は発生するが水も発生するし。
余計な熱も出るし…
はっ!
加湿器使うのは寒い冬なんだから、一石二鳥じゃないの!?
ガスで加湿するとその分暖房に使うガスが減るとか?
だがしかし!
コンロが常に一つふさがっているのもなー
それにコンロでガスつけっぱなしもなー
それなら
換気扇から離れた場所にポータブルガスコンロを置いて
そこで広口おナベでお湯を沸かしていればいいのでは?
いや、いいんだけど
火を使うんだしおナベをひっくり返したら危ないよねえ。
それに寝てる間はどうするんだよー。
それにガスを使えば二酸化炭素が出るのでさらに換気に気をつけないと
地球環境にっていうより先に身体に悪いよねえ。
というワケで
ここらが一番考えて考えて迷いに迷った時期で
13の話のうちまだ「その5」ということは
加湿の旅はまだまだ続くのぢゃよ。

加湿の旅13の話 その6「究極の加湿器とは」へ続く

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