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【今日母の日に、母のことを想う】

今日は母の日です。
お母さん、いつもありがとう。

今年9月で98歳。
創作ダンスの先生として高校の女子体育で教えていた母。
定年退職後、能楽を四半世紀続け、金春先生の代理で愛知県の大学に能楽を教えに行っていた母。

それがもう、独りで歩くことはできないけれど。
良くしゃべり、良く食べ、楽しそうに笑い、いつも笑顔で、「元気」でいてくれてありがとう。

2020年の1月、私がホーチミンに立つ早朝、家の前で私の乗るタクシーを見送ってくれたのが、昨日のことのようだったのに。
昨年、ほぼ四年ぶりに日本に一時帰国してみると。
まるで別人。

丸々と太って、いつもスラリとして背筋がシャンとしていた母はそこにはなく。
コロナで外に出ることなく過ごした日々を、思わずにはいらませんでした。

それが今年3月の一時帰国で。

顔つきが元に戻っているのに驚きました。

世話をしてくれている姉が話してくれたところによると。

週休二日で、ほぼ毎日利用しているデイサービスがなくなってしまったとのこと。
それも急なことで。
2月初めごろにお知らせがあり、その月末にはもうクローズしたそうなのです。

慌てて新しいデイサービスを探し、運よく別のところに空きがあって入所したのですが。
毎日、長い時間を過ごす場所ですので、母にとって環境が変わって、慣れるのに大変だったのではないでしょうか。
結構エネルギーを使ったのだと思います。
もともと負けん気が強い母のこと。
引き締まった顔つきにそれが現れています。

ですが相変わらず楽しそうに、新しいデイサービスの話をしていて、ホッとしました。

そこは以前のところのようにレクリエーションのプログラムがないそうなんです。
一緒に物を作ったり、ゲームをしたりがなく、ただ自由にしているだけ。
お風呂の世話はしてくれますし、お昼と夜のお食事も栄養バランスに気を使い、毎食いろんなおかずをちょっとずつ出してくれるようです。
あとは雑誌や新聞を読んだり、同じ入居者の人と話をしたり、昼寝をしたり。

ところで、母はあの「レクリエーション」をどう思っていたのでしょうか?
母の性格からして、どうもそぐわない気がするのです。
そこで、「レクリエーションがなくなって残念?」と聞くと
「いいや、全然」とこともなげに言います。
ですが、何かゲームをすると、母は「勝ちに行く」のだそうですw

私の母方の曾祖母は100歳で亡くなりましたが。
亡くなる前日まで、畑仕事をしていたと聞いています。

ほとんどの人が辿るであろう道のりを行く先人たちの姿に、学ぶこと、考えさせられることがたくさんあります。

そして仕事を続けながら、母の面倒を見てくれている姉には、本当に言葉も見つからないほど、感謝しています。

みんな、ありがとう。。。

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