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【ベトナムの日本酒市場についてセミナーを行う@「Food & Hotel Vietnam 2024」SECC】

先週、3月19日(火)~21日(木)。
Saigon Exhibition & Convention Centre(SECC)で行われていた
「Food & Hotel Vietnam 2024」

「日本の国税庁は、日本産酒類プロモーションブースを設置し、また特別企画として、会場内にて、セミナーブースの設置も予定しており…」
とJETROさんから案内メールをいただいていたのですが。

そのセミナーに、まさか自分が登壇するとは思いませんでした!
一時帰国の直前に、イベントの設営・運営を担当しているAABさんからお話をいただき。
ベトナム語への通訳者と交通費だけ支給、講師は無償ボランティアという条件ではありましたが。
私のベトナムに来た目的が「日本酒の普及」ということですので。
何か少しでもお役に立てばと、コンサルタントライセンスを保有している
【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopにて、お引き受けすることにいたしました。

さて。
通訳はいつもお願いしている方が、お一人は日本に、お一人は日本からのお客様対応ということで。
今回は、初めて組む方とでしたが。
前もって資料を渡しておりますし、途中で不明な点は私に質問をしながら進めてくれましたので、とてもやりやすく、助かりました。
欧米人へのインタビューも、流ちょうな英語で対応してくれましたし。
ありがとうございました。

さて。
お話の内容は、以下の通りです。

【第一部】…日本酒市場の動向

2014年~2024年現在。
ベトナムの日本酒市場の変遷と。
ベトナム初、日本酒専門の角打ちのある酒屋【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopの歩み

【第二部】…日本酒の基礎知識

はじめての日本酒 Làm quen với rượu Nhật
日本酒とは? Rượu Nhật là rượu như thế nào?
何を選べばいいの? → 違いが分かる人になりたい。大人の日本酒学。
Nên chọn loại nào? Muốn trở thành người biết
về sự khác nhau giữa các loại rượu. Người trưởng thành học về rượu Nhật.

第二部は、一昨年、国際交流基金ベトナム日本文化交流センターでの文化体験講座でセミナーをさせていただいたおり、作成したパワーポイントの資料を、時間の関係で、基礎の基礎だけお話させていただきました。

さて、10分前に会場入りしたのですが、お客様は誰もいらっしゃらなくて(涙)
その日、会場で落ち合うことになっていたビジネスパートナーにすぐLINEして来てもらい。
「おお、そんなところで何、してるんですか?」
たまたま、ウチのお客様が通り掛かられたのを、壇上から呼び止めてw

実際にセミナーが始まると、ベトナム人の方たちが集まっていらして、結局20名弱の方にお集まりいただきました。
後ろの方の席にいらした欧米人の方も熱心に聞いていらっしゃいましたが。
何語で理解しておられたのでしょうね。
パワーポイントは、画像、イラスト、動画を多く取り入れていましたので。
何となく伝わるかなと思いますが。。。

ベトナム語通訳も入りますので、時間が足りなくなるかなと思っていましたが。
途中、国税庁の方で準備していただいていた試飲用の日本酒を配ってもらい、日本酒の飲み方についてもお話することができました。
件の欧米人の方が、説明している途中でグイッと一気飲みされていたので、やはり言葉は通じていなかったようですね。
このプラスチックのショットグラスでは、なかなか伝わりにくいのが残念です。

最後の質問コーナー。
ベトナム人の方は、必ず質問されます。
さっそく挙手されたのは、熱心にメモを取っていらした女性の方でした。
「甘口、辛口というのは、どうやって判断すれば良いですか?」
一応、日本酒度の話をしましたが。
酸度、その他の要因で数値化と味覚が一致しない、決めつけたくないという意図も働き、任意であることから、表示されないことも多いという話もしました。

また別のグループの一人からは「普通酒」についての質問もありました。
日本酒は「米、水、麹」から作られると説明しているので、普通酒についてはあまり触れたくないのですが。
実際にベトナムで流通していますので、簡単に話しました。
あとでお名刺を交換させていただいたのですが、彼らは日本酒のインポーター、サプライヤーで。
この日はいらっしゃいませんでしたが、別の方が、当店にも営業に来たことがあります。
こんなに大勢、営業の方がいらっしゃるのですね。

この展示商談会自体がBtoBですので、来場者の方たちの多くは業界の方たちだと思うのですが。
熱心に聞いていらっしゃるのを見ていて、BtoCの試飲会やペアリングを行うと同時に、BtoBのこういう機会(セミナー、シンポジウムなど)こそが大切なのではないかと思った次第です。

ちなみに前日は、日本酒のディストリビューターではベトナム一のSimba社、Binh社長が登壇なさり、日本全国の蔵元を訪問された話をされたそうです。
逆に日本人の私が、ベトナム市場について話をしたというのが。
日越で今後ますます、日本酒の販路開拓・拡大において互いに切磋琢磨してゆける明るい兆しのように感じます。

※パワーポイントの資料ですが。
 第一部については急遽作成しましたので、ベトナム語訳も入れて、グレードアップしようと思っております。
 セミナーのご要望等ございましたら、ぜひ、【蔵 KURA】Kaku-Uchi&SAKE Shopまでご連絡くださいませ。

https://www.facebook.com/profile.php?id=100063474191422

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