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花苺

     土乾く畑に四輪花苺  暦  四輪はどう読むのだろう。「よんりん」と読んで四音。「よりん」と読んだら三音なので「四輪の花苺」とできる。「四輪」を漢字で検索すると、コトバンクには「しりん」と出てきて仏語の説明がある。それと四つの車輪。四を国語辞典で調べると、補足的な説明に、「〔和語「よ」に撥音の付いた形であるが、し(四)に代わって字音語とよく結び付く〕」(『新明解国語辞典』)とある。撥音とは、普通「ん」で書くのことである。字音語とは、音読みの熟語のこと。  ということは

    • 朧月

           解けぬ問考え続け朧月  暦  きのうの月も朧だった。

      • 春の雷

             洗いたる腰巻干せば春の雷  暦

        • 人参

          人参採る      曲りたる人参誰も我通さず  暦  みゅーずちゃんと一緒に種を蒔いた人参。一箇所に大量に種を蒔くとこうなる。  人参は冬の季語。三月五日は(から)啓蟄で仲春にはいった。きょうも時折ちらほらと雪が降ってくる。

          春浅し

           きのうの「神殿にセコムのシール春浅し」を直した。      神殿のセコムのシール春浅し  暦

          春浅し・春風

                    神殿にセコムのシール春浅し  暦  枯葉が風に吹かれて地面を伝わってきた。      うしろから近づく音や春風葉  暦  

          春浅し・春風

          目白

           二階の窓をあけて空気を吸い込んでいたら突然飛んできて枝にとまった。      目白来て枝を渡りて飛び去りぬ  暦  雀よりも小さくて鮮やかな鶯色で、鶯かと思った。目のまわりがぐるっと真っ白だった。  目白は夏の季語だった。春も通り越して雨の中来てくれた。  鶯は実は「暗緑茶色」で、写真を見ると緑と言うより茶色に見える。

          春立つ

               本屋の前を通ったら年配のの女子が小脇に抱えて出てきた。      春立つやクロスワードの本買ふて  暦        図書館で借りてきた。      春立つや落語絵本の真二つ  暦  きのうは(から)立春。

          冬の月

           見送りを終えて家にはいろうとしたら、カーポート越しにくっきりと上弦の月が見えた。そのままあとずさりしてカーポートから出て見た。      真二つに割れて輝く冬の月  暦

          寒の入

               アヒージョにバゲットかりり寒の入  暦  きょうは(から)小寒。雪も溶けて雨の小寒である。晩冬にはいった。

          五日

               湯で流す一人相撲の五日かな  暦

               雪落つるたびに誰ぞと動き止む  暦  四日前に作った句である。

          慈姑

           剥いていたら思い出した。      慈姑剥くライトセーバー振る吾子ら  暦  慈姑は仲春の季語なのであった。

          氷柱

           初めて見つけた      買い物の帰りの傘の氷柱かな  暦

          冬至南瓜

           圧力鍋をかけていたのを忘れてしばらく車庫で探し物をしていた。蓋をあける前にわかってしまった。      鍋忘れ冬至南瓜崩れ落ちる  暦  探し物ほど無駄な時間があるだろうか。見つかったら有意義な時間になりはする。 追記  意外にちゃんとできていた。想像は嘘であった。 追記  ぱめらちゃんによると、煮え方はかぼちゃによるらしい。

          冬至南瓜

          月氷る

           半月、上弦は霞んでいた。      映画館出て深呼吸月氷る  暦