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自分にとって得にならないところでがんばれるか

コスパ、タイパ。
コストや時間をあまりかけずに自分にとっての利益を得ることです。
情報技術が発展し、やることが多くなった現代では、最小限の労力で最大限の利益を獲得することが個人の生活においても求められるようになりました。
本や映画のあらすじを読むだけ。スポーツはダイジェストを見るだけ。飲食店はSNSの評価で選ぶ。当たり前になってきましたが、10年前では考えられないような行動を現代の私たちはしています。
時間を使う、調べる、足しげく通うなどの行為は無駄なものとして考えられています。

こんな時代だからこそ、まったく逆の行動をとってみるのはいかがでしょうか?

「自分にとってまったく得にならないことでがんばってみる」

効率性という意味では今の時代の価値基準とは正反対のことに取り組んでみましょう。
まったく得にならないことでがんばると、違う自分が見えてくるかもしれません。今までとは異なる考え方や行動パターンが生まれるかもしれません。新しい友人が増えるかもしれません。
そうなると、人生の幅が広くなります。人生の幅が広くなると、生きていることが楽しくなりますし、ちょっとした不幸も笑って受け入れることができます。

効率性を重視するとは、「こうなったらこう動く」と自分の行動をある程度パターン化して、そこに落とし込むことです。なので、画一的な行動しかとれません。また、パターンに落とし込むだけなので、どのパターンで行動しようかと考えることはありますが、そもそもの課題に対して考えることはありません。
でも生きていくうえで大切なこと、成長するということは、原点に立ち戻ってよく考えることです。

現代の行動パターンは、そもそもの原点を考えることを排除することによって生きることを楽にしようとしています。
もちろん大切なことです。すべてにおいて考えていては疲れてしまいます。

でも一方で、そもそもを考えることも重要なことです。
では、そもそもをどうやって考えるか?ややこしくなってきました。
だったら、「自分にとってまったく得にならないことでがんばる」というパターンに取り込んでしまってはいかがでしょうか?

今までになかった経験をしたり、新たな感情が生まれてくると思います。そんな人生を時には歩んでみてはいかがでしょうか?

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