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鏡それ自身の色は銀であると証明せよ

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愛繕夢久氏との即興でのやりとり。ただの呟きから始まる不可知の貨物列車が街を走り抜ける。
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記事一覧

破片⑧ 【鏡】

入射角の僅かなズレが手招きをする ピンキングの果ての賽の河原で 試しに解剖した気位の肉片も…

破片⑦ 【それ】

アルテミスはアルケミーの語源 分かりやすく舌を出しておいたのに ミステリーサークルに沈むカ…

破片⑥ 【自身】

ノアを嗤った者の血で洗われた大地で 鬼の首を刈るような鎌を振るう ノーライフキングの世界は…

破片⑤ 【の色】

戦争の犬のリードは蜘蛛の糸を撚ったもの かつての伯爵も今は花になり 水鏡に姿を見られる “…

破片④ 【は銀】

カブトムシと泥んこ水は犬猿の仲 そのゴシップを書こうとした泥棒猫は命を落とした 1.34パーセ…

破片③ 【である】

ある人達はマジックミラーの立方体 外側からは不可知 内側は貨物列車みたいな自我 徳を積めな…

破片② 【と証明】

ではその無限の果ての暗闇で 何も映さない鏡とのアポをお願いします 蜃気楼で寝起きして逃げ水で顔を洗い 消失点まで散歩したいのです仔羊の 赤いニシンを携えて 有翼種の梯子を外すように

破片① 【せよ】

鏡は銀で出来ているなら鏡そのものは銀色なのか? そもそも銀とは色なのか? 合わせ鏡の一番奥…