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P3R ファーストインプレッション

ペルソナ3リロード(以下P3R)を発売日に買ってプレイしています。今はまだ序盤が真ん中くらいかな、ぐらいの進行度です。

全体的に「P3を今ちゃんとお金を掛けて作ったらこうなる」を徹底している感があり、原作からなるべく逸脱しない形で全体的にブラッシュアップされている印象。今のところプレイ感はかなり好感触です。

原作では2Dで描かれていた街がちゃんと3Dに起こされているのを目にした時の嬉しさは、2Dが3Dになった時特有の嬉しさですね。(私がプレイしていたのはP3Pでした(P3PはP3無印やP3Fと違い、一部マップが2Dに簡素化されていたのです))

キャラクターの魅力は言わずもがなです。また、詳細な差分については分かりませんが、原作にあった細かいギスギス表現が少しずつマイルドに調整されてるように思います。

キャラクターや演出が原作よりも遥かにハイクオリティになったのも嬉しいですが、それに勝る位ゲームプレイ面の快適性が超大幅アップしています。シリーズが今まで蓄積してきた便利機能は全部盛りです。

ワンボタンでまんたんが実行できるし、バトル中のペルソナ交換も簡単。弱点属性さえわかればワンボタンで今コマンドを選択しているキャラが弱点を突けるかどうか判定してくれて、突けるなら対象選択からスキル決定直前まで自動でやってくれます。1More中に他のメンバーに行動を渡せるシフトが使える状態なら弱点が突けるメンバーまで探してくれる親切ぶり。

PS4でもゲームプレイ全体を通してローディング時間がほぼ気になりませんし、フィールドとバトルの遷移は非常にスムーズです。そしてP5で世界に衝撃を与えたオシャレメニューはP3でもバチバチ決まっています。メニュー画面を開く度に主人公がドボンと水に飛び込むゲームなんて初めて見たよ。P3のクールさ、清涼感、寂寥感が伝わる最高のメニュー画面です。

また個人的に嬉しいのは、メニュー画面にはオシャレ演出が随所に盛り込まれていますが、それが操作の邪魔になっていないところです。メニュー遷移のアニメーション中でもプレイヤーはウェイト無しにカーソルを操作することができます。この快適さはP5から引き継がれているものですが、実はP5以降のスピンオフ作品では実現できていないものです。

P5以降のスピンオフ作品(P5SやP5T)は、圧倒的インパクトを与えたP5の系譜としてオシャレなメニュー画面を求められ、特にグラフィックにおいてはとても良いものを実現していると思います。P5Sを開発したオメガフォースにはよくやってくれたと喝采を送りたい気持ちがあります。
しかし一方で、スピンオフ作品のメニュー画面はほんの少しだけ操作にもたつきがあり、そのほんの少しのもたつきが、かえってP5のメニュー画面の変態的な作り込みを再認識させるものとなっていました。(これは私がP5SもP5TもSwitch版を遊んでいたからなのでしょうか?他機種版は未プレイなのでわかりません)

ナンバリングのリメイクであるP3Rが、しっかりとこの辺りを作り込んでくれたところに嬉しさを感じます。

一方で原作でも短所となっていたタルタロス探索の単調さは脱臭しきれていないように思います。見た目が変わったり強力な敵が現れたり、薄明の欠片と呼ばれるアイテムで解錠できる特別な宝箱が追加されたりと、単調さを軽減しようとする意思は感じますが、根本から手を入れなければこの単調さは取り除けないと思いますし、それをしたP3はP3なのか、という観点もあるかもしれません。

ファーストインプレッション終わり。全体的におもしれーとなりながら遊んでいます。

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