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『長沢芦雪展』に行ってきた。

2025年3月 日に長沢芦雪展に行ってきた。
九州国立博物館に来るのは久しぶり。駐車場からなかなか距離がある。

中にはどデカい山笠の山車が飾ってあった。

中は完全に写真禁止…写真OKなパネル的なものもない。なんで印象に残ったものを買ったポストカードで紹介。

龍・虎図襖 天保6年(1786年)

まずはやっぱり『龍・虎図襖』の虎。チラシにもデカデカと書いてあるだけのことはある。
この虎の屏風、思ったよりもデカい。そして迫力がすごい。見に行く前は顔がかわいい虎くらいの印象で、全然思ってたものと違った。体が横から見た描き方と正面から見た描き方が混在していて、迫力を出してるみたいな知識はあったけど、単純なデカさと顔でまず圧倒された。本当に大きい。そしてこの顔…かわいいけど迫力があるのはこのヒゲが漫画の効果線の効果があったりする…みたいな話は聞いていたけど、これはすごかった。
この絵を見るためにお金を払う価値がある。

降雪狗児図 江戸時代 18世紀

次は『降雪狗児図』白いのは雪らしい。最近では芦雪といえば、かわいい犬を描いた人というイメージになってる気がする。猿とかはけっこう怖いけど、子犬は文句なしにかわいい。
ただ、図録なんかを読んでて気づいたのは円山応挙がもともと写生を重視した描き方で先に子犬を描いていて、けっこう応挙の子犬もかわいいってこと。芦雪はさらにかわいいけど、当時の人はどう思ってたんだろう。
タイトルは降雪になっているけど、わずかに彩色されていて、ひとつひとつに陰影が確認できることから桜かもと言われてるらしい・・・

花鳥遊漁図鑑 江戸時代 18世紀

『花鳥遊漁図鑑』は花や鳥に魚なんかがいる中で、子犬もわんさかいる楽しい絵だった。特に右にいる子犬の顔といったらたまらない。山姥みたいな怖い絵を見て子供は怖がったり、子犬を見てかわいいといったり、忙しそうだった。

買ったのはこのポストカードと妻が買っていた図録。

デザインもかわいい。奇想の画家といわれているだけあって、長沢芦雪の人柄や、歴史を知ることでより楽しめる。絵だけじゃなく、対談や解説を読むのもけっこうおすすめです。あとは、前後編で見られる絵が違うということなんで、両方行けない人も買った方がいいはず。たぶん自分も後編は行けないんで、伊藤若冲の象とか、富士山の絵とかが、図録の中でも見れてよかった・・・芦雪の絵は子供もけっこう見て楽しめていたので、子連れでもおすすめです!

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