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「ノースウッズ」を知る

北米大陸の湖水地方、広大な原生林が広がるこの地域は「ノースウッズ」と呼ばれている。ここには多くの野生動物が生息していて、写真家の大竹英洋さんは野生のオオカミと出会うために、この地を訪れるようになったという。

私はまず「古本屋かえりみち」を訪れて、併設された「gallery ki」で開催されている写真展に行った。「ノースウッズ 生命を与える大地」に掲載されている写真展だ。どの写真もノースウッズの研ぎ澄まされた空気感が感じられる。チラシにも使用された白熊の親子の写真はとても微笑ましい。

私は午後の大人向けのスライドトークに参加。午前中は子どもさんにもお薦めの読み聞かせがあったよう。大竹さんのお話はとても興味深く、面白かった。カヌーで移動しながらの撮影、テントの中でじっと耳を澄ませて動物たちを待ち続ける時間。映像だけでなく、森の中での音を聞かせてくれたり、本当に楽しい時間だった。

特に印象的だったのはオオカミとのシーン。大竹さんが発した遠吠えに呼応して姿を現した一匹のオオカミ。しばらく見つめ合い、様子をうかがう夢のような時間。震えて涙が出そうだった。

写真集と、大竹さんが初めてノースウッズを訪れた旅を綴った書籍を購入してサインを頂いた。嬉しい。

話を聞かせてもらってから見る写真集は、さらに深く感動を味わうことが出来る。そして私も疑似的に旅に出る。ノースウッズの冷たい空気感を想像しながら。


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