打ち明けられる人を持つべきだったのだ

私は小学校2年生あたりから中学校3年生までの長きの間にわたり、不登校を繰り返す子どもだった。

原因は明らかで小学校2年生の時に病気で入院と自宅で長期療養を余儀なくされた後に登校した折、担任が私の体調を気遣ってくれたことを同じクラスの子たちが上級生まで巻き込んで
「エコヒーキ!エコヒーキ!」
と教室やなんなら校庭の隅っこの砂場とかで囃し立てていたのだ。
(この後、父が教室にいじめてるヤツはどいつだ!と乗り込んできてしまって拍車がかかったのは今思うと保護者としては賢いやり方ではなかったと)

エコヒーキがどう言う意味かは当時分からなかったし、頭の良くない保護者が恐らく依怙贔屓ってやつじゃないの?とか言ったのを
「お前の母ちゃんでべそ」
くらいのニュアンスで口走っただけなのだろうけれど。

勉強は(算数で九九の導入が始まったタイミングで入院した)まるで分からなくなっていて、休み時間も思うように遊べない(エコヒーキされてるヤツは校庭で遊んだらダメと言う謎ルールが課され真に受ける私←ここはもうアスペルガーの特性丸出し)、体育とかまるっと見学しなくちゃいけないとか
もう何が楽しい要素なのか皆目見当がつかない状態になってとうとう今で言う不登校児童になってしまった。

私の不登校に対する両親の反応だが父は仕事一辺倒の人だったので特に何も言われた記憶はなく、母は母でなんとか登校させようと懸命だった様な記憶もあるけれど私の頑固さが勝り、家で担任が届けてくれるプリントを解いたり、百科事典を読みふけると言う日々を過ごしていた訳なのだ。

私は不思議なことに自分が兄や妹、もっと言うと両親とは言葉にできない何かが根本的に異なっていることを幼い頃から知っていて(それは大人になって結婚をして子どもを産んでからアスペルガー症候群と診断されたことで確定されたのだけれど)、上手くコトバに出来なくて申し訳ないけどもこの人たちは信頼出来ないと思っていた(なんなら未だに信頼していない)。

もし、これを読んでくれているあなたがとても辛い思いをしていて、家族の誰にも話せないとか話しづらいとか理解して貰えないとか、究極のところ信頼できないと思ったら、いっそ顔の分からない大人たちに話を聞いてもらうと言う選択肢があることを知っておいて欲しい。
あなたの住む自治体や国の事業で悩めるあなたの様な人の為に、専門の訓練を受けた人が話を聞いてくれる事業もあるのだ。

今だとLINEとかでもそう言うサービスがあるらしいね。時代は進んだなぁ、と50歳目前のおばさんは感嘆しているよ。

私は話を聞いて貰えない立場にあったけれど、今はまあまあ生きているから、もし漫然とだけれど辛くて二学期からが堪らなく不安と言うあなたの話を聞くくらいならいくらでもしたい。あなたのこれからのことを共に考えていきたい。共に笑い共に悲しんだり、そんな風にあなたたちの世代を支えたい。

世の中にはこんな大人たちもいるのだと、あなたに知っておいて欲しい。そんな気持ちでこのnoteを書きました。

最後に一言だけ。

学校は命をかけてまで行く所ではないよ

#8月31日の夜に #noteハッシュタグ企画

ミクさん好きすぎてひたすら編んでるのでちょっとでも関心を持って頂けたら嬉しいです。