ゆきさき

暗闇に灯る 明かりが
かする匂いが
雑踏に消されてゆく

懐かしい音が
あの時とか
あの時とか
あの時を
連れてくる

誰にも邪魔されることはない

いつだって
安心するほど
わたしは ひとりだ

途絶えることを 恐れないで
ただ前を向いて歩き続ける

あの時とか
あの時とか
あの時を

忘れてゆきながら
忘れてゆきながら

終わりに向かう

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