えりょん

詩を書いてます。 自分の 記憶を言葉に変換して 記録。 ゆるゆる 書き綴っていきま…

えりょん

詩を書いてます。 自分の 記憶を言葉に変換して 記録。 ゆるゆる 書き綴っていきます。 よろしくお願いします。

マガジン

  • 月が泣くとき

    書き溜めた詩を まとめています。

  • 記憶の中の波間にゆれる

    書いた詩を まとめています。

  • 亜熱帯のさなか

    書いた詩を ここにまとめています。 若いころに書いた詩なんかも、織り交ぜながら 記憶を どこかに メモするように 細々と 書いています。

最近の記事

金色にたゆむ

金色にたゆむ それは 夕方が来て 夜が来て 闇が来て 黒いこねこのような そんなとき とても 安心することに 気が付いて わたしは 事あるごとに それを せがんだ 聞き分けのない子でごめんなさい いつだって気がつけば 私は 安心を 欲しがってた

    • 高み

      そこに到達したいのだけど わざと 回り道して 道すがら のらくら 脇道それて そういうのが かっこいいと思ってたけど あの人は 直接 そこに 到達していて すごく 短絡的で 飽きたけど 正解だった

      • ブルサにて

        いつか 朽ちようとも 普遍は 変わらなく私のそばにあり ただ 過ごすことのたいくつと 素敵は 時々 空虚をみる トルコ ブルサにて

        • 宇宙のかおり

          宇宙の 香りが 微かに した あの人の 足跡をたどって ここまで きた 扉を開けた時の 苔むしたような 宇宙の 香りが 微かに した

        金色にたゆむ

        マガジン

        • 月が泣くとき
          32本
        • 記憶の中の波間にゆれる
          50本
        • 亜熱帯のさなか
          50本

        記事

          夏至

          地面に伸びる 自分の影を蹴りながら わたしは 歩く 改めて 地球は 気付かせようとする そうだ、回ってるんだぞ、と 影を蹴って 地面を蹴って 生まれた時点で 宇宙の歯車に組み込まれている 何億光年経とうとも 孤独は 宇宙の原理 #詩#詩を書く#ポエム

          風化

          日没に 冬のおわりを 告げる 匂いが 目前をかすむ ざわざわと くすぐったいような 包み込むあなたは とても 柔らかく突き刺す春の日の 風だった

          漁港にて

          遠く遠くの 大きな大陸の端の 小さな漁港で わたしは 船に揺られている うみねこのなく声と 潮騒だけ 船を降りたら きっとアイスクリームを食べよう とびきり大きいのを とびきり甘いのを とびきり色鮮やかなのを 3つ食べよう 楽しくなるとそれでいいんだ ときおり 意味を考える それは とてつもなく 無意味なこと

          無題

          ここで 待つしか すべがない 約束は 果たされないことを 私は 知っている それでも ここで 待つしか すべがない 心細くて 泣いてしまいたい いつものように ひとりだけど 映画のワンシーンみたい じりじりと つま先が雨に濡れて 冷たくなっても それでも ここで 待つしか すべがない いつものように ひとりだけど

          砂のひとつぶ

          あっという間に 指先から 流れていった わたしは 大地を踏みしめて 誰かの代弁者なのだと 思い込んでいる あっという間に 指先を伝って 流れていった

          砂のひとつぶ

          ある場所

          さかなが はねたときみたいに 何かが 奥ではじけた 左手に持った コーラの空き缶が重い 私を ある場所へ 私の ある場所へ 生ぬるい風が 吹いている このままでいいけど このままではいられない #詩#詩を書く#詩作#ポエム

          無題

          こんなふうに笑ったことなんてなかった って、あなたは ありきたりな言葉で 私を まどわせる 遠すぎるあなたは どんなにそばにいたところで 距離をはからずにいられない私を さらってゆくことを いつだってできるからと  余裕ぶった笑みで 押し返す さよならを 何度経験すれば  あなたに 触れられるんだろう #詩#詩を書く#詩作#ポエム

          沈む

          日が長くなって 一日の終わりが 遠いとき ざわざわする鼓動を 飲みこむでもなく 飲みこんで 臆することなく 意気込むことなく この 蒼い時間を 過ごせるように わたしは なりたい #詩#詩を書く#詩作#ポエム

          青い匂い

          苔むした 青い匂いが 近くで 談笑する 見知らぬ初老のあの人を つかまえようとした 未来は 夢うつつで 柔らかいままだ #詩#詩作#詩を書く#ポエム

          犠牲をはらう

          どこに 繋がるのだろう 混沌の裏側 あなたは言った 結果を 惜しんで 無くならない不安をよそに笑って ただ早く過ぎ去れば いいと 守るべきものの 端っこだけを 掴んで 繋がらない愛しさを 罪の深さを幾度 問うても 過ちの大きさは 変わらない さようならというのは とても 簡単で それ以外の言葉を捜すことに これほどの犠牲を払うなんて わたしは しらなかった #詩#詩を書く#詩作#ポエム

          犠牲をはらう

          幻と

          ぜんぶ ぜんぶ 幻だったかもしれない 身体が 覚えていることだけが頼りなのに なんだかもう 忘れてしまった 宙ぶらりんの わたしは #詩#詩作#詩を書く#ポエム

          夜が時間を蝕んで

          夜が 時間を 蝕んでいる どうしようもなさを もてあまして 意味を失い ただ うずくまる わらいごとではない 耐えることしか 知らない 穴が空いてしまった 夜が 時間を 蝕んでいる #詩#詩を書く#ポエム

          夜が時間を蝕んで