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エッセイ集

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本田すのうのエッセイをまとめています。 日々の他愛もないことがほとんど。
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記事一覧

バッタの歌 トラの歌

2歳の息子は歌が好きだ。 絵本を読んでいても、お散歩していても、目で見たもの全てを指差し…

ブランコしかない公園の5分

玄関で靴を履こうとすると 「ほいくえん、いかない」 2歳の息子がうつむいて言った。 「保育…

□と○ どっちが好き? つぎに○のプレゼンします。

餅の話です。 昨日、四角い餅の魅力について(っていうか四角くなる前の段階)プレゼンをしま…

□と○ どっちが好き? まずは□のプレゼンします。

餅の話です。 私の故郷は雪深い東日本にあって、子どもの頃は四角い餅しか知りませんでした。…

脳から口への回路が断線している模様

文章の中での私はとてもおしゃべりだ。 次から次へと書きたいことが浮かんでくる。 浮かんで…

レバーを食べられるようになったのは何歳?

レバー。 長ネギ。 生姜。 カラシにワサビ。 あとゴーヤ。 苦い、辛い、臭い。 それらはお料…

「お父にそっくりだねぇ」と言われるのが嫌だった

「ネギがねぇ!ネギが入ってない味噌汁なんて味噌汁じゃねぇ!今すぐ買ってこい!」 夜の9時。父に言われて母はネギを求めて家を出た。 当時はまだ24時間営業のコンビニがそこら中にあるわけでもなく、あったとしても夜の9時にネギは売っていないはずだった。私は、父とみそ汁と一緒に家に残された。 「ネギがないから買ってこい」はこれが初めてではない。ある時は「唐辛子がないから買ってこい」だった。それは月に1度くらいのペースで繰り広げられる夫婦げんかで、小学生の私はもう、そのことでドギマ

書店の歩き方 ある母の2時間

わくわくする場所に行くのは絶対上りがいい。 シンデレラが王子の城を目指した時のように。 …

どこかの誰かの心の隅っこに、ぽちっと何かを残したい【エッセイというジャンルがあっ…

創作大賞2024が始まりましたね。 私が文章を書き出したのは今年からなので、このお祭りを見聞…

ダンサーになるためにドバイまで行ったのに一晩でやめた話

彼女の踊りが目に焼き付いて離れない。 まだ10代であろう彼女の、焦げ茶色の肌に似合う真っ…

このレシピは入社3ヶ月目の新入社員が考えました! と言われたら

昼ごはんを買いにスーパーに行ったらこんなセリフと共にパンが並んでいた。 手書きのPOPには…

ぱぷん。出せないこの音、期間限定

小さなくちにスプーンを運ぶ。 ぱぷん ふくらんだほっぺたが、 ふくふくと動く。 幼い子ど…

AIにオノマトペは作れない

これまで私のエッセイを読んでいただいたことがある方は薄々勘づいてるかもしれません。 オノ…