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旅とカレーとカクテルと

友達がBarの一日店長をするというので、遊びに行ってきた。月曜日の夜から、トーキョーのど真ん中へ。

扉を開けると「待っていたよー!」とニコニコ歓迎をしてもらって、ちょっぴり照れる。初めてきた場所だけれども、知っている人が中に立っているというただそれだけで、馴染みの店に来たような気持ちになる。

いつか、Barとか喫茶店とかこぢんまりとしたお店の常連客になりたい。「いつもの」と言わなくても、その日の気分にぴったりの飲み物とか食べ物とかそんなものが出てきたら最高だなぁと思う。ビビりだからまだそういうお店はないけれども「オリジナルカクテルがあるんだけど、それ飲まない?」と提案してもらったので「じゃあ、それで」とお願いする。

出てきたカクテルは、フルーティですっきりとしたカクテル。外はほんのり寒かったから、アルコールが身体中を駆け巡るのが気持ちいい。

お料理は、カレー。店長のお友達というその子は、実はわたしも知り合いで。年末以来、久しぶりに彼女のカレーをいただく。前回は聖護院かぶらのアチャールがたまらなく美味しかったんだけれども、今回は塩麹で漬け込んだというチキンがもう絶品で。ペロリと平らげてしまった。

食べている間にも何人か人が入ってくる。みんな、店長たちの顔馴染みなので、友達の友達はお友達!と、一緒に楽しくお酒ん飲んでおしゃべりをする。

聴覚障害のあるわたしは、初めましての人の声はなかなか聴き取ることができないからと、ここ数年こういう集まりには積極的に顔を出さなかった。まぁ最初の1.2年はこういう集まり自体なかったわけだから、なんていうか、世界はちゃんと戻ってくるんだなぁなんてしみじみと。

マスクも個人の自由になってきて、お酒を飲みながらの席ではみんなの口の形がよく読める。飲み会ってザワザワしているけれど、会話のテンポも早いから話題が切り替わったタイミングをうまく掴めばわりとついていける。難しかったら仲の良いお友達の横でニコニコとおつまみを摘んでいるだけでも楽しい。

それぞれいろんな暮らしをしていて、仕事をしていて、それでも月曜の夜にカレーとお酒のために集いたいと思える価値観をもつ人たちというのは、たぶんそれだけで仲良くなれるなにかがあるんだと思う。旅好きとカレー好きに悪い人はいない。

あと、カウンターの中に立つ人たちがお客さん一人一人のことが大好きなのが伝わってくるから「この人が好きな人なら、わたしも仲良くなれるなぁ」と思える。そう思えるようなお友達が、わたしの周りに何人もいる。それってすごく幸せなことなんだろうなぁとニヤニヤしながら、ほろ酔いで夜桜の下を歩いた。

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