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複利の力を遅まきながら手に入れた話

ドルコスト平均法という投資方法がある。

じっくり資産形成したい人に推奨。たとえば「投資信託を毎月25日に1万円分ずつ購入」といったルールで、決まった金額を定期的に投資していく投資法です。投資信託が安いときにはたくさん購入でき、高いときには少なく購入できるため、平均購入単価を抑えられるのが特徴。

オンライン証券口座で積立NISA口座を開設し、一度設定してしまえば、後はほったらかしでよい。5,10年程度の継続を計画しておけば、ほぼ損をすることはないと言われている。

投資について右も左もわからない、リスクをできるだけ取りたくない、という人でも、少しだけ調べて、後は時間さえかければお金を地道に増やせるという方法である。

私は10年前の2010年に勝間和代さんの本を読んで、この投資法については知っていた。

にもかかわらず。。

にもかかわらず。。!

私がドルコスト平均法を始めたのは、2017年。。。最近です!

周囲に誰一人この投資を実践している人がいなかったため、どんなものであっても、投資=危険なものという認識しかない、公務員家庭育ちのとても残念な私だった。

基本的には地道に銀行に貯蓄していれば資産はちゃんと増え、給料も右肩上がりだった親世代を見て育ったので、そんな価値観が染み付いていたわけだ。

追い討ちをかけたのは、その国家公務員の父が、母が亡くなった時に支払われた保険金と、父に預けていた私の分のいくばくかの遺産を綺麗さっぱり先物取引で使い込んでしまったので渡せない、と聞いたことだった。

父自身の資産だけならともかく、信じて預けていた私のお金(結婚式の時に貰う約束だった)を使い込まれたことで、慣れない投資をすると痛い目にあう、と刷り込まれてしまった。

だから、”お金を銀行に預けるな” も一読しただけで、あれだけ勝間さんからリスクは殆どないと説かれても実行しなかったのだ。

唯一、身内では弟が仕事の傍ら短期の株取引を昔からしていたが、10年前の私は

”株投資なんかして危なっかしい。大丈夫かな。。”

としか思っていなかった。

無知で有限の時間を無駄にしながら、危なっかしい生き方をしてきたのは私だったのに。。と今は思う。

弟は今は小規模の不動産収入と株取引で生計を立てている。山谷あってもプラスを重ね続けているのは、株取引で成功している親しい友人達からの情報、引き際のうまさ、学びの時間をしっかり費やして来たことが功を奏しているのだろう。

私は 2010年の離婚後、好きな仕事に就けたとはいえ、2人の子どもを育てて大学まで卒業させようと思うと、収入は余裕はなかった。

また、毎日8時間は労働に取られ、2人の子どもをシングルマザーとして育てていたので、時間的にも全く余裕がない生活を送っていた。

そんな状況だった私も、2017年の春、同業界の外資系企業への転職で年収が増え、在宅勤務にもなれたので、一転して経済的にも時間的にも余裕ができた。

それをきっかけに2017年の夏に勝間和代さんのオンラインコミュニティ、勝間塾に入った。オフ会で初めて実際にお会いできた勝間さん。

勝間さんは変わらずドルコスト平均法を激推しされていたし、コミュニティで人生で初めてそれを実践している人たちに出会うことができたので、ようやく重い腰をあげることができた。

近年の貯蓄から投資へという社会的な変化の高まりを受けて、プラットフォームも使いやすくなったことも大きく影響し、オンラインでの投資信託を始めるハードルはかなり下がったようだった。

最初はSBI証券で開設したが、今はオフショア投資信託も始めた。まだ開始して2年ほどだが、コロナの時期を経ても今のところ元本の120%をキープしているので良い成績だ。

年収が増えた後も生活のランニングコストはさほど変えていないので、手取りの約半分を投資に回しても生活できている。

そんな私が、過去の無知さを改めて思いしらされた出来事が、つい最近あった。

私が転職する以前の5年前、少し昇給したので、¥15,000/月を娘の教育資金に組み込むために定期積立に入れようと思った。

そこで "5年で0.2%の特別金利!”という近所のJAバンク(苦笑)の定期を始めて放置していたのだが、5年を経て最近満期の通知が来た。

このご時世に、平日の15:00までに窓口に印鑑を持っていかないと解約手続きすらできない定期預金。。

仕事の合間に窓口に行って解約。その時の利息は5年を経て約3000円也。。ちーん。あまりにも残念すぎる。受け取ったお金は速攻全額投資信託用の口座に振り込んだ。

片や、昨年末に息子が20歳になったので、お祝いとして彼の口座をSBI証券に開設し、積立NISAを¥10,000/月 を始めて4ヶ月。含み益はすでに¥5,000ほどに。。

たった4ヶ月で5年の利息をブチ抜いた事実に愕然としたが、私にとっても今日が人生で一番若い日(両学長のお言葉)もしかするとあと50年人生が続くかもしれない。何を始めるにも遅くはないはずだ。。

少なくとも子どもたちには人生の残り時間がたっぷりあるうちに、せめてドルコスト平均法で資産を形成してほしいので、娘の分もSBI証券で積立を設定しておこうと思う。

そして最近出版された勝間さんの新刊を昨日読了した。

ご自分で一番得意なライフハック系、と仰っているだけあって、長期的に幸せに生きるための思考術を殆ど全方位を網羅していると思える、勝間さんのハック系情報の集大成である。

人間として幸せな人生を全うするには男女関わらず大事にすべきものはそう大きくは違わないかもしれない。しかし、やはり女性と男性では寿命も違うし、身体も違う。

そして男女が抱える働き方、生き方に関する問題は、ガラスの天井と地下室という言葉に象徴されるように、未だに異なってくる。

そして女性は男性よりも長生きする可能性が高く、それがリスクともなりかねない時代。勝間さんの著書は男女関わらずオススメではあるけれど、やはり女性の私たちにとってはより強く刺さる内容だと思う。

勝間塾からはもう離れてしまったけれど、塾生だった2年間で人生を大きく変える多くの出会いがあった。生涯お付き合いをしていきたいという素晴らしい人たちとの繋がりをもたらしてくれたので、本当に感謝している。

そして、今でも人生の少し先を行く勝間さんの発信も指針にし、お金、繋がり、健康面で複利を生み出す仕組みを少しづつ、少しづつ育てて行こうと思う。

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