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「エッセイ」サウナ戦争

一昨年辺りからブームに火が付き、人気が急上昇している「サウナ」
流行に遅れまいと(いや、既に遅いか?)私も新年早々「整う」ってのにチャレンジしてみたお話し。
あ、失敗はしていませんからね。
ええ、今回は失敗していません(きっぱり!)

駿河湾が見渡せる某スーパー銭湯(この言葉も既に古いような気がする)に昨年の厄を落とそうと乗り込んだワタクシsanngo。
いいですか?
今回は本当にヤラカしてませんからね。

脱衣所で服をパァーーッと脱ぎ捨て、気分は全盛期の「檀蜜」(妄想は自由だ)
チンタラ脱いでもパーーッと脱いでも付いてるモノは一緒でしょ?チンタラ脱ぐのは夜の……いや、止めておこう。……は、ご想像にお任せして(笑)

どうせ同じ物付いてるだけならパーーッといこうぜ、ルンルンルンときたもんだ。
ここで驚くな!いや、驚いて(どっちだよ?)なんと時刻は早朝5時過ぎ!

うんと早起きして来たんだもん。

ウソです(笑)私は友達の運転中にグースカピースカ寝てました。
(ごめん、〇〇ちゃん、次の運転は私が変わるからね)
なので、有り余る元気を温泉とサウナで消費しようと思った訳です。
私は一人でラーメン屋さんも回転寿司も行けない女です。えぇ、恥ずかしながらのヘタレです。なのに何故か、服を脱ぐと勇気が湧いてくる(笑)野生の血が蘇るのでしょうか?温泉やサウナは一人で入れる変人です。

さて、脱ぎ捨てた服やエロ下着をチャチャッとロッカーへぶち込み、「檀蜜」と化した私は臆する事もなく大浴場へ向かいます。ちっちゃなペランペランのタオルで前を隠す事も忘れません。

女性の皆さんなら既にご存知でしょうが、女風呂は関取の宝庫です。
「私、脱ぐと凄いんだから〜」
って古いCMありましたよね?あれです!(違うと思う)
女性は脱ぐと別人に変わります。
今まで押さえつけられていたアッチのお肉やコッチのお肉が開放され爆発します。解き放たれた脂肪共の「閲覧注意」の山々よ。これなら散歩さんの「おっぱい山」の方が全然可愛いと思うのは私だけでしょうか?
とにかく脱ぐと凄いんです!
ナントカ部屋にスカウトに来て欲しい。横綱候補がゴマンと居ますよ……
あんた達、何をどうしてこうしたら、こうなった?

男の歴史は顔に出る
女の歴史は裸に出る
          by sanngo

ボン・キュッ・ボンの時代もあった事でしょう。
今はボン・ボン・ボン(泣)←綾小路きみまろか?

最近、
「恥ずかしいから小さな男の子が女風呂に入るのをやめて欲しい」
と言う女性の意見を聞きます。

黙らっしゃい!

「出来ればボクだって入りたくないんだよ〜」と言う弱者の小さな呟きが聞こえてきそうです(泣)
小さな男の子がアレを見て女性への恐怖心がトラウマにならない事を私は祈ります。

ああ、横綱の話しはもういいですね。
とにかく朝の5時から横綱や関取が何をトチ狂ったか大勢入浴しておりました。同じ入浴料金でいいんでしょうか?
「おいおい、あんた達、お湯溢れてるんですけど〜?」
出来れば体重、いや体積で入浴料金を定めて欲しい。「不公平」と言う言葉は、この為にあるんじゃないでしょうか?
世の男性達よ、「ポッチャリさんが好き」なんて公明正大に言わないで欲しい。ポッチャリさんは現代の補正下着が作り出したマジックです。実際は前頭か関取さんです(きっぱり!)

おっと、お風呂に入らなきゃ(笑)
ロングヘアー(下で無し)をなびかせて、そのくせ洗い場の端の方にちょこんと座る檀蜜。アッチにもコッチにもお湯をかけ、いざ大風呂へレッツゴー。
髪の毛をポニーテールにしばり上げ、これまたお風呂の隅っこへポチャリ(早い話が自信がない)
じーーっと10数えるまで我慢したら、視線は一箇所に全集中!
「あそこだな、フム」
サウナの場所の位置確認は完璧です。後は「床が滑ります」の注意の張り紙通りにスッテンコロリンちょと滑らないように気をつけて突撃するのみ!
檀蜜はカッコ付けて浴槽を後にし、いざサウナ室へ。此処までは我ながら完璧な流れです。

扉を開くと強者が二人。
一人は
「お前、諦めた方が良くね?」
の西の大横綱。しかもヤツは最も熱い上段に座っている。もう一人は
「それ以上絞ったら死んじゃうよ?」
の枯れ枝選手、75歳(sanngo推測)
ドアを開けた瞬間に二人の視線が「ギョロリ」と突き刺さった。まるで減量中の力石徹のようだ。

「こ、怖い」

はっ、ち、違う!ドアを早く閉めないと温度が下がるんだ(このサウナ初心者マークめ)
ここで、ハタと気付いた。お二人の尻の下に敷かれたブルーの「サウナシート」を私は持って来なかった(泣)
しまった!
直ぐにサウナ室の外へ出て扉の横に置かれた「サウナシート」を掴むと再び中へ。

「ふっ、初心者ね」
枯れ枝選手の蔑んだ冷たい視線に耐えながら、隅っこの最下段に座る。

あ、暑い……
暑過ぎるだろ…

ジワ〜っと吹き出して来る汗、でも私は負けたくない。せめて、この二人が一回外へ出るまでは座っていたい。だって一番遅く入室してるんだから。

ハァハァ……
ボトボト……
ハァハァ……

ワテクシの長いまつ毛に滴り落ちる汗、汗、汗。
「整う」
って、こんなに辛いの?
しかし強者二人は微動だに動かない。
この時やっと私は気付いた!この二人は地元の常連さんなんだ。ならば、尚更負けるわけにはいかない。
闘志だけで耐えるよそ者、檀蜜。

ハァハァ……
お前ら、ウソだろ?強い、強過ぎる!
ゴングは鳴らない。

ダ、ダメだ…
目が回るような気がしてきた…
ボーーー

ガタンッ

その時、上段の大横綱が動いた。
つ、遂に水風呂に移動か?!

違った
位置を変えただけか
ボーーー

枯れ枝選手は平然と生きているのか死んでいるのか分からない程に動かない。さすが芸歴50年(sanngo推定)のプロサウナー!
ミイラ化を目指しているんだろうか?

ダラダラ(汗が流れる音)
ハァハァ……
ボーーー

ガタンッ!

「ふっ、勝負は次まで持ち越しね」
結局、素直に敗北を認めて檀蜜はサウナ室を飛び出した。

プハ〜〜〜〜ッ


シャバの空気は美味いわね~。
その後、アロマジャグジー風呂でヨロヨロでブクブク溺れそうになったのは言うまでもない。












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