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「エッセイ」危機は突然訪れる

昨日の夕方、私の大切な武器「スマホ」が突如、うんともすんとも言わなくなった(泣)

「さて、お夕飯でも食べながら皆の記事を読みましょうかね〜」

「あれ?あれれ?」

液晶画面が真っ暗闇……
時々、ピピッとかラインが届いた音はする。
音はするが画面は真っ暗…

ど、どうしよう?
突然、私は恐怖に襲われた!
よく考えたら「独り暮らし」「家電無し」「田舎」「近所付き合い無し」…居るのは裏のエロ爺ぃ…

此処で、もし私が倒れたとしても誰も私を発見してくれない。
お腹痛くなっても救急車も呼べない…
そして、そのまま……チーン!

時が流れ……

家賃を払わずに管理会社が私を見つけた時は既に……スケルトン!

わおぉぉぉぉ~

大好きなサスペンスの世界じゃないか!
警察は言うだろう。

「典型的な孤独死だな、事件性はないだろう」

こんなに波乱万丈で派手に生きてきたつもりなのに人生最期が「孤独死」かよ?!
ダサい!ダサ過ぎる!

しかし、振っても叩いても(オバサンあるあるだ)
スマホはうんともすんとも言わない。

伝書鳩でも飼っておけば良かったのか?
しかし、このアパートは「ペット禁止」だ。
そうだ!
花火か、のろしをあげよう!SOSの!
うん?
私、花火なんて持ってた?のろしなんて時代劇でしか見た事ないし…
例え、夏の終わりの名残りで「花火」が残っていたとしても「線香花火」に違いない。

「まぁ、綺麗!」
「先にポトンと落ちたら負けだよ」
「うん…」

チリチリチリ…ポトン

「儚いわね」
「そうだね」
そして浴衣の二人は顔を近づけ…

ち、違う!
線香花火は愛を奏でる小道具にはなるが、私の心筋梗塞を伝えられない!(あんた、腹痛じゃなかった?)

私は「野菜トマト仕込みハンバーグ」を最後まで食べきるとスマホを片手に立ち上がった(どんな緊急事態でも食い意地には勝てない)キッパリ!

「そうだ!ソフトバンク行こう!やっぱり、餅は餅屋だ」

気付くのが遅い気がするが、私は赤い愛車(ナビ必須)に乗り込み、一路ソフトバンクへ!
辺りは夕暮れが終わりを告げ、夜の気配に包まれ始めていた。
車のテールランプが光る。金曜日に家路を急ぐ車の群れ……早い話が渋滞なんだよ~!
急いでるんですけど〜(食べてたからだ)

必死の形相で駆け込んだ私を受け付けの機械が呑気に出迎えた。そして、その後ろからメガネの大人しそうな地味なお兄ちゃんが…
「ご予約ですか?」
「違います!」
「本日はどうされました?」
「スマホがぶっ壊れちゃって(泣)」
「番号札をお取りになって少しお待ちください」
「はーい」

(修理だ、修理!早くしてくれ〜!仕事に遅刻しちゃうよ~)

テーブルで待っていると
「こんばんは、どうされました?」
席に着いたのは某ジャニーズ、元へスマイルアップばりのイケメン兄ちゃん!
「あ、あの…スマホの調子が悪くて」
「拝見しましょう」

あれ?

さっきまで、うんともすんとも言わなかった私のスマホ!イケメン兄ちゃんに抱かれたらスンナリ動いてるんですけど?
おかしい!
飼い主に似たのか?
「正常に作動しますね~」
小首を傾げるイケメン兄ちゃん!
私の気持ちは既に決まっていた。

「あ、新しいの買います!」(修理は?)
「そうですか?では書類をご用意しますね」
にこやかに微笑むイケメン兄ちゃん。
「すみません。こちらに生年月日をお願いします」
「サバ読んでいいっすか?」
いつでもジョークを忘れない私。
「それですと資料を開けないので」
「ですよね~(笑)」

その後、私はお兄ちゃんの言いなりに全ての書類にサインをし余分なアクセサリーを買い込み新しいWihiの契約もして新しいスマホを月曜日にイケメン兄ちゃんのところへ取りに行く。


ちょっと高い学習費に付いたが、伝書鳩より線香花火より連絡にはイケメン兄ちゃんスマホがいい。






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