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「エッセイ」続 ひと時だけの健常者 〜人差し指一本のボランティア〜

以前にもこの題名で記事を書いた。
あの頃の、主人を診ていた頃の気持ちに戻ってもう一度書いてみたいと思う。

あ、その前に余談だが、約6ヶ月前、ヘッダー用に「車椅子」の画像を検索した時は選択肢がほんの数枚しかなかったのに、今回この記事を書くにあたり「車椅子」で検索したら画像が一挙に増えていて驚いた。

主人を植物人間で亡くしたからか、私のフォロワーさんには身体的、精神的病気の方、親族に重病患者さんを抱える方等がいらっしゃる。
今日は最近とても考えさせられた記事、感動した記事を取り上げさせて頂きたいと思う。
今日の私は、とても真剣で熱い(苦笑)だから長く語ってるので区切り線の下から読んでくれても全然OK(笑)

私は主人を「死か脳死、良くて植物人間」と医師に宣告されたクリスマス・イブの夜、ICUの看護師さんに言われた
「好きで病気になる人は居ませんよ」
と言う言葉にとても救われた。
リハビリ型病院でリハビリ師さんに言われた
「人が健常者でいる時間なんて、人生の中でほんの一瞬ですよ」
とも言われた。
『ひと時だけの健常者』
と、そのリハビリ師さんは呼んでいる。
生まれついて障害を抱えた人、後から病気や事故等で障害者になった人、世の中には障害を抱えた人が沢山いるが、私達だって歳を取れば誰でも障害者になる。だから「ひとときだけの健常者」
障害者が特別で、健常者が偉いわけでも普通でもない。誰もが普通で、生きていれば、いつかは障害者になる。

ほんのひと時の便利を誰かのために使いませんか?


記事をアップする度に読ませて頂いているnoterのMeguさんが昨日、こんな記事を上げた。
先ず、此方の記事を読んでから私の記事に戻って来て欲しい。↓


Meguさんは脳腫瘍を患い、車椅子ユーザーになった。彼女は闘病中の事をとても明るく綴っているけど、いきなり「歩けなくなる」人生を誰が想像しただろう?!ご本人は詳しく書いていないけど、相当なショックを受けたに違いない。でも彼女は「生きる」事を選択して、現在も明るく生きている。

それなのに「エレベーター」ごときに楽に乗れない日本て何なんだろう?

私は主人の車椅子を「ポルシェ」と呼んで7年半押して来た。その時に気付いた事を一つ付け加えさせて欲しい。
「車椅子ユーザー」にも色々な方が居る。
主人のように自分で車椅子を動かせない人は後ろに介護者が居るが、エレベーターに乗る時、
先ず「片足でストッパーを下ろしてブレーキを掛けてから」前へ出てエレベーターボタン🔝を押す。それから車椅子の後ろに戻りブレーキ解除をする。正直言って面倒くさい(苦笑)
私はこの時いつも思ったものだ。
「其処に立って居る人が、人差し指一本貸してくれればいいのに」
って。
だから車椅子ユーザーを見掛けると必ず「人差し指一本のボランティア」を未だにしている。

「上ですか?下ですか?」

この言葉と指一本だけで出来る。
ボランティアって「思い」だけでも、いいのだと思う。
スーパーボランティアみたいな事が出来なくても、多くの募金が送れなくても、日々の生活の中でバリアフリーを心がけるのだって立派なボランティア精神なんじゃないか?と思う。

そのエレベーターに乗る前に周りを一度見回してみて。貴方が乗ったために乗れない人が居ないかどうか。急いでいたり仕事だったり疲れていたら、仕方ない。
でも見回してみて。
車椅子ユーザーの人にとって「昇降手段」はエレベーターしかないんだよ?貴方はエスカレーターも階段も使えるんじゃない?
これは偏見かもしれないけど車椅子ユーザーの人は「外出」を楽しみにして出て来ている。用事があって「外出」している。貴方のほんの少しの思いやりが、他者を快適にさせるなら自分も幸せじゃないかな?
それに、いずれは自分の番も来るかもしれないでしょ?

※ベビーカーを押して居る人にも譲ってあげてね。

さて、次はMeguさんにも読んで頂きたいの。
この記事↓清々しい山の空気で深呼吸したら帰って来てね(笑)

心琴さんは自らも乳癌で闘病された。
そんな経験からか、今このような試みにチャレンジされている。
ネットで出来る事を最大限に活かして、出掛けられない方へお出掛けしたような気分になってもらおうと言う試みだ。
心琴さんが選んだ自然の美しい写真、そこに挿む言葉がまたとても優しい。まるで心琴さんの案内で一緒に登っているように山の尾根を歩き下山までへと導いてくれる。

「はぁはぁ、息が切れるね 深呼吸して」

不覚にもこの記事を読んだ時に私は泣きそうになった。
いや、泣くような記事ではない。むしろ心が洗われるような爽やかな記事だ。
それなのに、主人が生きている時に読ませてもらいたかった…と、そうしたら、どれだけ心が明るくなったかと…泣きそうになったのだ。
心琴さんの心の綺麗さに触れて感動したのはもちろんだが、きっとこの記事が力になる人が居ると思った。
この「バーチャル登山」を少しでも広めるお手伝いをさせて頂きたいと今回お願いして了承を頂いた。
また「バーチャル登山」では、山や海や渓流等の記事も募集している。


今回、この二つの記事をご紹介させて頂いて、私は何を言いたかったのかと言うとボランティアは大袈裟なものではないと言う事、こういう優しい思いやりのあるネットの使い方があると言う事…


だが残念なことに私は、まだnoteを始めて7ヶ月のフォロワー数200人あまりの弱小noterだ。この記事を読んで、共感してくれて協力してもいいよと言う方が居たら拡散してくれると嬉しいm(__)m
よろしくお願いしますm(__)m







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