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タピオカブームが終わっても、成長する企業のマーケティング

商品の流行が去って
今まで通りじゃうまくいかない…

飲食業界やアパレル業界など
流行のめぐりが激しい業界には
こういった悩みはつきものでしょう。

流行りに乗れていたときはよかったけれど
ブームが終わると途端に
集客が厳しくなるのは
どの経営者も経験するはず。

しかし
ブームが過ぎてからも
売上を伸ばし続けられる
店舗があります。

タピオカブーム時に話題となった
タピオカカフェ「ゴンチャ」

ゴンチャは、タピオカブームが
終わってからも
続々と店舗を増やし続け
コロナ禍には2年間で56店舗も開店。

一見、ブームが終わって
苦しそうにも思える
ゴンチャがなぜ急成長しているのか。

その秘密は…

ブームが終わっても
リピーターをつかんで離さない?!
ゴンチャのポジショニング戦略とは

ゴンチャが、
タピオカブーム後も
店舗を増やし続けられる理由。

それは、ただの
「タピオカ屋」として
ブームで経営をするのではなく

ブームを戦略の一つとして活用する
ゴンチャの経営方針にあります。

ゴンチャは自らを
「台湾ティー専門店」と呼んでおり
決して「タピオカ屋」とは呼びません。

ゴンチャは実際に、
台湾で好まれる「お茶」を
たくさん取り揃えており

その飲み方のひとつとして
タピオカを提供していただけなのです。

そのためタピオカブーム時は
タピオカを積極的に販売していましたが
ブームが終わればまた
台湾ティー専門店に戻る。

台湾ティー専門店に戻った後も
タピオカブーム時に
一度来店しているお客さまが
リピーターとして利用するので
売上が伸びる。

こういった好循環を
作り出しているので
店舗がどんどん増えていくのです。

また、リピーターの受け皿として
何度来ても飽きられないように
多彩なメニュー・トッピングの
開発も欠かせません。

こうした柔軟な経営によって、
ゴンチャは
「今までになかった」
新しいカフェとして
独自の地位を獲得しているのです。

ゴンチャが実践しているような
「競合に差をつける」
ポジショニングには、3つの
ポイントがあります。

  1. ブランドイメージの確立: ゴンチャは、「タピオカ屋」ではなく「台湾ティー専門店」という独自のブランドイメージを確立しています。これにより、タピオカブームが去った後も、消費者はゴンチャの「お茶」を求めてくるでしょう。

  2. リピーターの創造: ゴンチャは、一度来店したお客様をリピーターに変える力を持っています。ブームが終わっても、一度ゴンチャのお茶を試したお客様が再度来店することで売上を維持・向上させています。

  3. 新規メニューの開発: リピーターを維持するために、ゴンチャは多彩なメニューとトッピングを開発し、消費者が何度でも来店する理由を提供します。これにより、お客様が飽きることなく、継続的にゴンチャを訪れることが可能となります。

これらのポイントを実践することで、ゴンチャはブームが終わった後も売上を維持し、更には店舗数を増やすことができました。このように、競合他社と差別化し、自社のポジショニングを明確にすることは、どの業界でも重要な戦略となります。

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