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2023年9月

9/6
来週締切の笹井宏之賞に向けて、合間合間全ての時間をここに費やしている。どうしてここまで短歌にのめり込んでいるのだろうか。はっきりと言えるのは短歌をしないといけない気がして、それからずっとやっている。何かを生み出すこと、作り出すこと。それが使命のような気がしてならなくて、ただずっとやっている。それが短歌でも、写真であっても。



9/7
何かを新しく始めた時、見える世界がめまぐるしく変わることがある。見える世界が変わるということは良いことばかりではなく、見てられないものも見ることになる。例えば、今まで好きだったものが好きではなくなったり、新しいものを体の中に取り込む度、元々備わってあったものを失ってしまうことだったりする。
良いことと悪いこと、どちらも取り込むたびに自分が一体何者で、何者であったのかを見失う瞬間も多い。
変わるために京都に来た。その為に京都に来たけれど、変わってしまった…と感じてしまうことも増えた。でも、それが良かったか悪かったかは今は知る必要はない。ただ無心に、やって、動いて、残すしかない。



9/10
枡野浩一さんの短歌作品の中で、脳震盪を起こしてしまうぐらい良すぎる短歌がある。個人的にその中でもダントツで食らったこの2首。

『だれからも愛されないということの自由気ままを誇りつつ咲け』
『まっすぐに批判されたい 宛先も差出人もわかる言葉で』

毎日のように手紙はくるけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集


枡野浩一さんの代表的な短歌。この2首の短歌が及ぼす力というものは僕にとって、「寄り添う」力が大きく作用している。

誰からも愛されないということの自由気ままを誇りつつ咲け
枡野さんの短歌は、後ろから優しく抱きしめられるような、頭を撫でられるような優しさの塊で出来ている。誰にも言語化出来なかった感情=誰からも愛されないということ、について代弁して伝えてくれたような気がした。この短歌に出会ってから、僕もそうでありたいと思えるようになった。

まっすぐに批判されたい 宛先も差出人もわかる言葉で
詠んだ瞬間に天井を見つめて絶望してしまうレベルで良い短歌。短歌を辞めてしまう原因として、「他人の短歌」に影響され、絶望して辞めてしまうことが多いと聞く。もう本当に辞めさせられるんじゃないの、と思わせてくれるぐらい強烈で良い短歌。SNSでの悪口や誹謗中傷が多い今の世の中で、全世界中の人に伝えたい短歌でもある。本当に良い。良すぎる。

短歌を好きになって良かった。映画や小説、その他数多く存在している芸術も、好きになって知った作品の中には自身の根底を覆してしまうほどの力がある。芸術の力は心も身体も良いものにしてくれる。その中の一つが「短歌」である。



9/11
普段、何かを生み出す過程で得られる「どこの誰にも理解されない孤独」を感じることがある。普通に生きていれば創作なんてしなくても生きていける。0から何かを生まなくても、もう出来ている100のものに触れて生きていればいい。
こうして何かを生み出そうとしている以上、正直普通ではない訳でありますから、普通ではないから離れていった友人も居る。ただ、普通ではないからこそ出会った人たちもいる。ただ、たまに酷く寂しさを覚える時がある。それは、自ら進んでこの道を歩いているのに、前にも後ろを振り返っても誰もいない時。孤独と向き合うことは、簡単なことじゃない。



9/14
短歌に出会ってから2ヶ月、笹井宏之賞という短歌のコンテストがあると知ってから、ひたすら自分と向き合って生み出した50首の短歌たち。全てを完成させて、ついに応募することが出来た。笹井宏之さんの歌集『えーえんとくちから』を何度も何度も読んで、笹井宏之さんに全てを捧げた。
正直燃え尽きる程自分と向き合った。その間、周りの全てを許せなくなったことも恨んだこともあった、何度何度も短歌を辞めようと思った、何かを残せない自分が居る未来を許容することが出来ないから、最後までやり遂げようと精一杯生み出した。もう思い残すことはないほど、全力で送り出せた。

最終、大賞を取って歌集化したい。これを一番の目標にしてやってきた。けれども、結果がどうであっても、まずは自分に課した「まず最後までやり切る」を、今の自分のベストを全力で出して達成できたことを誇りに思う。短歌にも、自分にもこれからまだまだ向き合って生きていきたい。




9/28
笹井宏之賞に応募してから2週間が経って、やっと今日の日記を書き始めた。何かを感じた日には意識してパソコンと向き合って日記を書き、それらを精査しながらここにまとめて世に放つ。気がつけばもう9ヶ月目になっていた。たまに過去の投稿を読み返してはこんなことがあったなあと思う。継続は力なり。この日記たちも未来の自分と、誰かの為になりますように。


23日に美波さんがツイキャス配信をしてくれたおかげで、元気と勇気を沢山もらえた。もう好きになって7年が経ち、今でも変わらず好きで居続けられている自分にも、こんな長い間好きでいさせて離さない美波さんも凄いなと思う。
来年3月には武道館を控えていて、その後は全国のZepp、アジアに進出する。なんだかもうファンとして本当に誇らしい。
美波さんに対する、僕のヲタクエッセイも読んでみてほしい。

随分昔に、美波さんと肩を並べて仕事をしたい、と目標を立てて生きてきた。なんなら創作をして何かを生み出しているのは、彼女の存在があるからだ。アーティストとして、表現者としての美波さんを理解するには、自分も表現者になる必要があった。美波さんと仕事がしたい。一緒に生きてみたい。今でもずっと本気でそう思っている。

表現者としても、アーティストとしても。




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