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【特集】 オヤジの科学 "レコードプレーヤーを作ろう”07 ~手作りスーツケースを作る?いや、トランク?!~

 大人の科学「トイ・レコードメーカー」に触発されて、「おやじの科学」として

”レコードプレーヤーを作ろう”

という取り組みを続けているところです。

 これまで、レコードプレーヤーとはいったい何ぞや、というところから、それに必要なパーツや部品などを考察してきたわけですが、今回は「ほったらかしにしてきた、筐体=ケース」をいよいよ作ってゆきます。

 

 の第四回のおしまいのほうで、スーツケース型、トランク型のケースを作る、とっかかりまではやりました。

 図面もそちらについていますので、ぜひ「あまった木材」とか「MDF板」などで、スーツケース作りを楽しんでみてください。

 木材の組み立てが終わると、私の場合は「ゴミ・・・いやリサイクル材」を使ったために、微妙に寸法がバラバラだったため、下地をある程度まで調整したり、寸法を寄せていったり、けっこう面倒が多かったのですが、きちんと寸法が出た材料を使えば、かなり早く出来上がると思います。

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 表面に張るのは100均の「リメイクシート」がお勧めです。木目とか、石模様とかいろんな柄が出ていますが、今回は「ブルーグレー単色」をチョイス。IONの機種に似たようなデザインがあるからです。

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 一見すると、木のハコ部分が小汚いのは、下地パテを使ったり、その後で削ったり、いろいろしているからで、でこぼこをある程度までならすために、そうしています。そこにリメイクシートを張ってゆきます。

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途中の様子。

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内面にはフェルトを張ったりなんかして。

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じゃじゃーん。持ち手は理由があって、後からつけます。

今つけてしまうと、プレーヤーユニットと干渉する場合が予想されるので。

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パチン錠 トラスコ中山・和気産業 P-45

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丁番。ふつうのものではなくて、開いたときに一定の角度で止まるモノを使っています。

特殊丁番 和気産業 VF-119 T-83

今回はプレーヤーのケースなので、スピーカー用の穴がどかんと2つ開いていますが、穴がなければちゃんとしたトランク/スーツケースが出来上がります。

 寅さん気分でおでかけしたい人は、自作して楽しむ、というのもアリかも。

丁番とパチン錠(パッチン錠)は他にもタイプがあるので、選ぶ楽しみもあります。

 取っ手(ハンドル)ですが、これは「上からビスで揉みこむ」というのは避けたほうがいいです。

 今回チョイスした取っ手部材も、もちろんビスで揉みこめるのですが、そうすると引き下がり重量が、=「ビス抜け方向加重」になってしまうため、要するに

「ビスの力だけで取っ手がついている」

ことになってしまいます。

 レコードプレーヤーくらいなら、ほぼプラ部品で軽いため、それでもかまわないのですが、実際のトランクは

「貫通穴に対してボルトとナットで止める」

ことをやっています。

 そうすると、加重が加かっても貫通した穴の下のほうで「抜け防止ナットに対して加重がかかる」ので、物理的にすっぽ抜けないのですね。

 これはけっこう重要ポイントです。


 今回の最後は、ゴム足の取り付けです。

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 13ミリ木ネジあたりで下側の外装に装着します。×4個です。

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 おとなりのVINYL MOTION と比較してくださいね。まあ、だいだい同じ感じでゴム足が付きました。

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 実はVINYL MOTIONはゴム足の取り付けを横着?工夫?していて、隅金具のビス止め穴と兼用にしているので、変なつき方をしています。

 金具がフラットではないのに、無理やりねじ込んでいるので、ちょっと美的には微妙です。

 LP&No.1のほうは、隅金具とはまったく干渉しない位置にゴム足が来ているので、今回はそれを採用。今回のケースには、端×端3センチずつ中央よりの位置にビス穴を開けています。


 さて、次回はいよいよプレーヤーユニットを取り付けてゆきます。



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